評価:★★★★☆ 4.4
バグ満載のため、ある意味人気のVRゲーム『New Communicate Online』(通称『猫耳猫オフライン』)。
その熱狂的なファンである相良操麻は、不思議な道具の力でゲーム世界に飛ばされてしまう。
突然の事態に驚く操麻だが、そこは勝手知ったるゲームの世界。
あらゆるバグを使いこなし、ゲームの仕様を逆手に取る彼は、いつしか『奇剣使いソーマ』と呼ばれていた。
話数:全242話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
よくまぁ、これだけバグだらけのゲームが世に出たな、と。思わずそう思ってしまう位、バグの宝庫なゲーム『New Communicate Online』。初見殺しのイベント、適用間違いの設定などなど。石を投げればバグに当たる。右を見ても左を見てもバグ。あまりにも容赦ない敵ですが、それを活用して利益を得られる場合もあって……熱狂的なファンであった主人公が、そんなバグだらけの世界に飛び込んでしまって。原作知識を活用し、バグすら味方にする強かさには素直に脱帽。笑える作品です。
デバック作業を一切していないんじゃないかってくらいバグだらけのゲームの中に転移してしまったゲーマーが、バグ技を駆使して生き残る。設定はよくありそうなのに、中身がぶっ飛んでいて、強烈に印象に残りました。とにかく伏線の回収が上手い。主人公のソーマさんがいきなり突拍子もない行動に出たと思ったら、大抵それが何かの伏線になっているので、「ああ、これあの時のやつか!」となることが多いです。バグ技も無駄に語感が良かったり、元ネタを知っているとクスっときたりで小技が利いています。同じ小説なのに、何度読んでも面白い。ゲームの難易度が鬼畜で、主人公はこのゲームの廃ゲーマーです。効率を優先するあまり、サイコパスとしか思えない行動や言動も目立つので、それで笑えるかドン引きするかで評価は変わりそう。あと、シリアスなシーンには必ずオチがつくから、どんなに感動的な場面でも油断はできない。
作中のギミックが面白い作品。内容はある意味バトルよりも謎解きの傾向。文章に目だった欠陥は無いが物書き畑の人ではなさそう。ゲーム的に言えば高ステのゴリ押しでつまらない文章。話の持って行き方は面白い。●良い所・バグだらけのゲーム設定を上手に物語と絡めている・伏線と回収が上手。ギミックや解決法も個性的・猫耳猫やバグや技の名称など作品に合ったヒネたネーミングが良い・バグに関する設定が良く作り込まれている・大体予想の斜め下裏あたりを突いてくる●長所でも短所でもある所・作品のスタイルを徹底して貫いているため大体感動が台無しになる・上記の為、物語が盛り上がり切らない・作者も含めてミスリードしかしてこない(ぇ●気になる所・作り込まれているのはゲーム設定だけで世界設定はほぼ無し・現実だと認識しているにも拘らず主人公がゲーム脳過ぎて引く・主人公の人間性がかなり崩壊している
これがどういう内容か意外と適切な言葉を選ぶのが難しい作品ギャグかシリアスかの線引きすら難しいやただのギャグかと思えばそこのシーンが後々…などざらである誤解を恐れず言うと、むしろ緻密にはりめぐらされている伏線の数々には推理小説という表現こそふさわしいのかもしれない複雑で、そして完成度の高い作品だと思うすでに完結しているしこれは人にすすめたい物語だ特に「糞ゲー」って単語にピンと来る人は、ぜひw
1話目から想像と違うと思いながら呼んでみたら、予想の遥か上をいく内容でどハマりしました。発生するイベントに対して「バグ」を駆使して攻略していく主人公に、最近蔓延しているただの主人公最強とは違う魅力があります。シリアスなのにギャグという要素がマッチして色々な見方から楽しめる作品です。私的にはトレインちゃん一押しですっ!一度読んだら最後までとまらなくなります。ご注意を
まず、構成の巧みさが図抜けている。展開の引き込ませ方もそうだが、何より伏線の張り方・使い方が見事という他は無い。ご都合主義も無いわけではないが、いずれの対処も過去の伏線に巧く織り込んでいるためしてやられたという爽快感の方が強く、それが主人公の魅力に大きく関与している。他の登場人物の扱いも大変丁寧で、少なからぬ欠点を持ちながらいずれも魅力溢れるキャラたちとして立てている力量は見事。猫耳猫世界の設定の魅せ方自体も素晴らしい。問題の発覚から対処、そして数多のプレイヤーたちの挑戦を納得良く形で描いているため、本来なら強烈に不快にさせかねない猫耳猫をプレイしてみたい気に錯覚(←ここ重要)させてくれる。また、ストーリーにおいて窮地に陥る展開、そこからのリカバリーもしっかり抑えているのも個人的な嗜好にポイント。作者の地頭の良さと作品への熱い心意気を感じさせた逸品です。
一度読んで「?」となって読み返す。きっとこれが正しいこの小説の読み方です。 「え?」 「何?」 「どうしてこうなった?」 読めば読むほど深みにはまる。 読んで行く程に、次にどう騙されるかワクワクして来る。そうなったら、もうお終いです、最後まで読み進めてください。 そして、シリアスなのにギャグである。 バグだらけのVRゲームの世界。一見、何でもありに見えるこの設定だが、この世界に暮らす住民にとってはこれが常識。そんな世界に、取り込まれた主人公:相良操麻は、ゲームの知識を生かして生き延びる。 しかし、真面目にやればやるほど、ギャグになる。そして、大きくこの世界の常識が揺らいでしまう。 元の設定からして、作者のやる気が垣間見える作品です。 そう、“笑わしてやろう”と そんな、作品が面白くない訳は無い。 これは一度は、読まねばいけない作品です。
最初は面白くて、【あぁ~、確かに昔は詰みゲーが多かったなぁ~】と懐かしく笑いながら、ついつい読み過ぎるくらいに読んでいました。中盤からダレてきだし、何度も同じ事しか出なくなって飽きてきました。中盤過ぎから、【また、このパターンですか】意外性もなくなってきて【うん、もう何かいいや】って感じで読んで。それでも、どこかで面白くなるかと思い続けて読んで【結局コレか……。】で、いま読むのが止まっているところ。もちっとパターン増やそうよ……。
一時的とはいえ、なろう内で騒がれに騒がれまくった作品の一つが完結した。 この世界がゲームだと知っているである。 この作品の長所は伏線回収の鮮やかさからくる笑いと、作者様のあまりあるゲーム知識だ。 ゲームをプレイしたものなら、あるあるとか、ある……いやないでしょとかゲーム本を見るかのように楽しめる。 特に序盤、なろうテンプレともなったトリップしたらとりあえず女の子を助ける展開。 この書はそれを逆手に取り、一般的な味方と敵を反転するといういきなりギャグセンスの高いネタを持ってきているから秀逸だ。 中盤になっても勢いは止まらず、序盤の会話に伏線が挟まれており、途中なのに何度も見返したくなる。 これほどまでに完成度が高い作品を見たことがない。緻密なプロットが組まれているのが読んでいて伝わる。 ゲームオタでもそうでない人も楽しめる。 中毒性小説ココにあり!!!
ゲームやファンタジーの隙間を突きまくった天才の作品です。ゲームが進化し、想像力が長けてきたと思われる今の世の中でこれほど毎回毎回 呆気にとられる作品は類をみません。ゲームに対する深い愛情と後出しではあるが故の読者がいいそうな反論を、それまでの話で巧妙に張られていた伏線と見事なまでに封じ込める展開と構成力には感服してしまいます。読まないのは損です。絶対に一読の必要性ありと思います!