評価:★★★★☆ 4.3
現実世界とは異なった歴史を歩み、世界各国の学園が山形県で少年少女同士を殺し合わせることで平和を維持するようになった二十世紀半ばの地球を舞台として描かれる萌えミリライトノベルシリーズです。
人間の屑としか言いようのない美少女同士の血生臭い生存競争、読者の襟首を掴んで投げ飛ばすかの如し怒涛の展開、思わず息を呑んでしまいそうな多重的情景描写が最大の見所です。
一作完結のためどこから読んでもお楽しみ頂くことが可能で、小説家になろうでは完売となった(総集編収録分含む)過去作を順次無料公開していきます。
※サブラクロニクルズ4→https://novel18.syosetu.com/n1042ga/
話数:全285話
ジャンル:エピック・ファンタジー 異能バトル
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
『―――これは酷い(賞賛)』まだ、数章読んだだけではあるが。取りあえず、美少女で英雄のフリしたゲスと美少女でバトルマニアのゲスと、その他美少女のゲスがロシア人をそれぞれ率いて戦争を行うのであるが、その扱いが…人的資源と言う言葉があるのだが、コレ(特に美少女)をかなり最悪な方向に拡大解釈したものがモブロシア人の扱いである。そして、山形県を戦場として世界中の紛争を行うシステムを構築した作者は、よほど山形県で酷い目にあったのではないかと推察される。ただ、この辺りの説明を一話の最初の方に持って来てくれると有り難かった。
『美少女が出てきて殺す』――――。 本作を一言で表すのならば、こんな言葉が妥当だろう。 舞台は各タイトルが示す通り1940年代――といっても、我々とは異なる歴史を辿った世界の、であるが――、その中で”アルカ”と名を変えた山形県が物語の舞台だ。争いを完全に放棄した世界人類は、その闘争の一切を永久戦争地帯であるアルカに預け、各国の代理勢力たる学園都市に配備した”プロトタイプ”の少女らを狩りたて、代理戦争に興じる。 一口で言ってしまえば、こんなところだ。だがこれら背景はあくまでも、盛り上げる為のエッセンスでしかない。本作の魅力は、やはり冒頭にて挙げた一言にある。”美少女が出てきて殺す”――――。 全編に渡って展開される、美少女同士の凄惨でえげつない闘争。そしてスピーディな展開に、無駄なく濃密な描写を目の当たりにした読者諸兄が圧倒されることは間違いない。自信を持って勧められる一作だ。