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僕は、地元の公立中学へは行かなかった。
山間にある全寮制の私立の中学校に入学した。
けれど、それは自分で決めたことではない。
別に、地元で問題があったわけではないし、家族との関係も良好だったはずだ。
確か、両親に勧められて決めたような記憶がある。
特に嫌がるような理由もないし、何となくっていう軽い気持ちだったりするんだろうなと今は思う。
そんな曖昧さが幾つも集まって僕はできている。
だからなのかな。
二年生になっても僕は一人だ。
成績だって最低だし、何をやっても上手くいかない。
いつも一人で置いていかれ、白い廊下をぐるぐると走っている。
そんな毎日が、ただ過ぎていた。
話数:全3話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録