評価:★★★★☆ 4.4
サラフィーシリーズ本編第四話、終幕作です。光は闇を討滅すべし。神々の教えの下、大陸の半分を領する闇の勢力に挑む光の戦士達。これはその中の一人の戦士にして武将アカツキの物語である。戦場に身を置き、迫る敵勢と剣戟を交え、血溜まりと数多の屍を築き上げてきた彼は、やがて数奇な運命に導かれ、己の果たすべき使命に直面し、仲間達とともに神殺しに挑む。(この作品はノベルアップ+、カクヨムにも重複投稿しています)
話数:全107話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
≪背景説明は簡単ながら奥深い≫人間と魔族が相争う世界観。単純明快な舞台設定だが、読み進める内に「絶対そうじゃないだろう」という期待感を読者は抱く筈だ。≪殺伐とした戦場はキャラクターの宝庫か?≫主人公”暁”も相当濃い人物だが、彼を取り巻く登場人物は敵も味方も輪を掛けて濃い。物語に於いて濃さはそのまま面白さである。この作品が良い証拠だ。≪昨日の敵は今日の友?≫敵と味方、正義と悪、立場が変われば見方が変わる。少し頑なな性格の主人公は、この事実を目の当たりにして成長していくのだ。≪暁将軍はナイスガイ≫朴訥として言葉少ない主人公、そんな彼を喰ってしまいかねない登場人物達だが、皆彼が大好きだ。何故かって?だって暁は「良い漢」なんだ!