評価:★★★★☆ 4.2
『ロボット三原則は近未来SF作品になろう奴隷ちゃんシステムを合理的に導入し異世界ハーレム化させる画期的なルールたり得るか?』という深遠なテーマに挑んだり挑まなかったりする。
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既に人間が一人残らず死滅した巨大宇宙移民船。そこにたどり着いた僕を迎えたのは、『ロボット』の少女達だった。
どうやら宇宙のこのあたり半径十数光年そこらでは僕が唯一の人間で、彼女達はロボット三原則によって人間に従うよう作られているらしい。
初めて見る人間に困惑しつつも仕えようとする『ロボット』達と、そんな彼らに困惑しつつも任務を遂行しようとする僕の物語。
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https://kakuyomu.jp/works/1177354054884533372 カクヨム版
話数:全70話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
SF作品として世界がしっかり出来上がっていて、読み手をこの世界へと引き込んでくれます。悲劇に見舞われた2つの宇宙船が出会い、残された乗組員の中で「人間」は主人公1人。残りのメンバーは皆 人間ではなく、ロボット工学三原則に縛られながら人間である主人公と関わっていく。ロボットに「人間への安全性、人間の命令への服従、自己防衛」を要求する三原則が適用されている彼らは人間である主人公には逆らえない、そのロボット、ここではバイオロイドやアンドロイドが美少女であったら、奴隷ハーレムは完成するのか。三原則の向こう側にある彼女たちの思いはどんなものか。人物(?)描写も魅力的で、主人公含め三原則に縛られながらもそれぞれの思いを遂げるために行動する様は見ていて楽しく、時に悲しい。SFとして完成された作品ながら、SFファン以外にも楽しめるものとなっており、全ての人にお勧めしたい小説です。
主人公は人間が住める惑星を探したり基地を作ったりする調査団の一員であり、調査の途中、事故で主人公だけが生き残ってしまい、宇宙船の修理などのため宇宙にある基地の一つに立ち寄ります。しかし、そこの基地もとある事件で人間がおらず、人間に似たロボットしか生存していないという状況です!そんな中で人とロボットの線引きとはなにかなどをテーマにしたりして物語は進んでいきます!基本的には宇宙船を修理しながらロボットたちと過ごしていくのですが、ロボットというよりもほぼ人間という感じで、そこら辺の違いが問題を引き起こしたりして面白かったです!私みたいにSF系が苦手だなあという人にも読みやすい作品となっているので是非読んでみてほしいです!ちなみに終盤のヒロインの可愛さはイチオシなので是非 笑
面白いです。なろう歴5年過ぎて初めてのレビュー。SF要素以外のテンプレ異世界奴隷ハーレムなチートものっぽいところをッ!・とある事故でたった一人の人間として絶対の権限を持つも、ラノベ主人公らしくせっかくのハーレムが朴念仁な主人公・主人公の命令に絶対服従の万能チートでロリババアなメインヒロインのリザちゃん・天真爛漫で主人公のためだけに作られた末っ子、根はしっかりしてるのに万年メインヒロインになれない残念チョロインなシャーロット・一見おとなしそうでだが代替品としての使命に葛藤しつつも、実はただの色ボケピンクな少女レイシー・自らの神に全てを捧げる狂信者なトーマスこう書くと、なんだかテンプレ異世界ものっぽい気がしてきませんか。各キャラが立っててロボット(奴隷)だけど人間を感じる、人間ってなに?っていうところに引き込まれていきますよ!余談:とりあえずフットボールチーム目指そうw
「SFで奴隷ハーレム!」というテーマが掲げられた本作ですが、作者様が本気でそれを標榜していたなら、その試みは失敗に終わったと言わざるを得ません(※誉め言葉です)。察するに、作者様のSFに関する造詣が深かったがために、お題目として組んだのであろう設定の数々が本来のテーマを食ってしまい、「奴隷ハーレムのSF的新解釈」とでも言うべき作品に化けた……というのが実情に思えます。よって、本作にテンプレっぽさはありません。あると言えばあるんですが、カッチリした世界観に呑まれて、それらしさを全く感じさせないのです。それでいて小難しい設定の羅列に終始するようなこともなく、むしろ平易でわかりやすい筆致に、常に緊張感を切らさないストーリー展開と、読み進めるのが単純に楽しい出来栄え。あるいは作者様からすると不本意やもしれませんが、「上質で読みやすい本格SF」というのが、本作の総評となりましょう。
やさしくも厳しい世界観に、ぐいぐい引き込まれ読むことを止めれれませんでした。世代交代型の移民船、冷凍睡眠型の調査船、AI、クローンともに大きな悲劇に見舞われた二つの船の乗組員(AIやロボットを含む)の出会いが物語の紡いでいきます。ロボット3原則の中に含まれる相反する思いを、丁寧につづられています。登場人物(ロボットやAI含む)は皆魅力的個性的で、単なるハーレム物や俺tueeを読むのが辛い私には、とても素敵な作品です。数百年にわたる、危険に満ちた航海のなかでも続けられた交流と悲劇的なその結果が、新たな繋がりを形作っていく様子も、個人的にはとても好きです。この方の作品、これからもぜひとも読んでいきたいと思いました。
久々に読むSF作品、美少女きゃっほー!イチャイチャキター!…と、成らないのです…収穫直前の小麦をお腹いっぱい食害してます(☼ (工)☼) クマッッ!でも ハンター来たらから逃げよう!男性主人公一人(人間)と、美少女達(読んでからのお楽しみ)の未来の見えない物語です。サイエンスフィクションなのですが、未来科学な宇宙船を舞台にちょっと展開を読むと陰鬱な気分になりつつ目が離せないのでヤバイかも報われなかった努力は誰の為なのでしょう…それでも待ち続けて出会えた主人公へ、彼女達はどんな感情を持つのでしょうか?映画の予告編を想像しながら、この物語のラストを共に追いかけてみましょう。