評価:★★★★☆ 4
『野菜と恋愛、ここにあります』
【植物を自在に創り出す能力】を授かって生まれた能力者リクは、血を残すために見ず知らずの辺境貴族令嬢エリナと婚約するはめに。婚約に大反対なエリナの侍女カレンには極寒の視線を浴びせられる。
どっちかってーと、たわわな侍女の方がいいな、と思った彼のありがたくない二つ名は、野菜将軍。隣国と10年続く戦争中、その彼が突然前線から呼び戻され、強引に話を進められてしまう。
面会したエリナには泣かれそうになり、上司は理由を告げず、リクは追い出されるように彼女の辺境の領地リジイラへと運ばれる。理不尽な扱いに、リクはこの話を無かったことにしたいと思うが、問題人物が次々と転がりんでくる。
とうのリクはカレンと険悪になるが、次第になんだか良い感じに。
野菜を創り出すことで襲い来る問題をぶっ飛ばしていくリクは、エリナとの婚約話を無事に破棄することができるのか?
そしてカレンとの仲は?ファンタジー8割恋愛2割でちまちま走っていきます。
一応主体は恋愛です。
主体は恋愛です。
大事なことなので2回言いました。
エセ知識なので野菜関係にツッコミご容赦でお願いします。
話数:全89話
ジャンル:ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
★正義の味方と言うものの描き方にこう言う手法があるんだ、そう思わされた★正義の味方。物語における主役キャラの作り方の手法の一つである。ならば正義の味方の定義とはなんだろうか? それを問われて答えられる人はいるだろうか?★敵を倒す?悪を滅ぼす?こう答えた人は反省しなさい。単なるパワーゲーム描写に陥った特撮ヒーローがコケまくってる現実がそれを物語っている★ヒーロー、そして正義の味方とはすなわち『笑顔を護るものである』★悪しきものが居る。理不尽をもたらす者が居る。そしてそれに対して抵抗することもできず泣いている者がいる。だからこそだ。人々は正義の味方を求めるのだ。『幸せになって笑いたいからこそ』★輜重師団所属リク大尉、軍閥として命の儚さと重さを知っている。故に根拠のない理不尽を見過ごさない。そして彼は笑顔をもたらす。エリナの食を満たし笑顔を取り戻させるシーンが全てを物語っている
誠に勝手ながら拙作『【小説家になろう厳選】飯テロ好きの飯テロ好きによる飯テロ好きのための最強飯テロ小説紹介コーナーッッッッ!!!!』内に紹介させていただきました!!!第三弾です!野菜と恋愛感情が絡み合うファンタジー作品!!!とにかく、でてくる野菜が美味しそう!野菜好きになること必見!また、カレンとの恋愛も見物!紹介するには十分なレベルの作品です!是非最新話まで読破してみてください!完結まで読みたくなると思います!!筋肉と巨乳の組み合わせが好きな人、是非一読を!!!
世界にはギフトと言う神からの贈り物が存在した。炎を操る者もいれば、全く別の能力を手にする者もいた。戦時中の輜重中隊を支える男、つまり、補給係を勤める男、リク大尉が上官に呼び戻されて物語は始まる。『血塗れの野菜将軍』悪魔のように恐ろしい男と噂される男が無理矢理結婚させられそうになり、大きな波紋が広がっていく。そんな男が主人公ならば!やはり戦争物かなと思いましたが!違うんです。問題は、この作品がミリタリーではなく、心熱くなる純粋な恋愛作品であることにあります。時には、悪い子の脅しに使われそうなフレーズに笑ってしまったり、凄く甘酸っぱい芳醇な香り口の中に広がるようなストーリー。甘酸っぱいレモンの香、野菜の甘み、語れば語るほどに自然の恵みを感じる作品になっており、読んだ際にきっと清々しい気持ちになる事間違いなし!読書の秋にオススメの作品です。
たわわ、よい言葉だ。たわわ、それは世界の真理だ。たわわに実った果実。ふむ、赤く艶があり、ぎゅっと詰まった実、若々しく瑞々しい果実。すばらしい。実に素晴らしい。さて、この作品の主人公は筋肉である。より正確に言うなら悪魔か野獣か。口調は粗暴、見た目は恐ろしい。こんな者と婚約させられたお嬢様たちの心中はお察しと言うものだ。しかしこの美女と野獣の組み合わせ、前途多難であり野獣の方はその実を食い散らかすしかできないか?「超健康優良児にしてやる!」この一言で私は惚れた。これ以上は語る必要がない。登場人物たちも皆、イケメンで一途なのね、嫌いじゃないわ!お嬢様の笑顔に癒され、そしてたわわで儚くそしてツンとした可愛らしさに萌える。野菜や果実は一日では育たない。朝起きて間引いて向き合って。そうして出来るのだ。この後どんな色の花をつけ、どんな形の実をつけるのか。それは見てのお楽しみである。
読み進めるたびに口の中が甘くなっていく。そんなハートフル、時々筋肉なラブコメディの物語。主人公は畑を耕して作物を急速に育てる事が出来る、顔は恐いが心は人情派な軍人リク。10年間、身を置き続けた戦場から急に呼び戻され案内された先には、泣きそうになっている貴族の少女エリナと、立派なものを持っている敵意むき出しの侍女カレンが。リクは状況も掴めぬまま、エリナとの婚約を言い渡される所から物語は始まります。序盤の見所は何と言っても、リクの不器用ながらも温かみのある人柄と、その能力を通して改善構築されて行く少女達との交流です。(断じて餌付けではない)進むにつれて明らかになって行く、婚約の理由や進展して行く男女の仲は、読み手を物語の中へ引き寄せつつ採れたての糖分を与えてくれます。余談ですが、ピンクのチューリップの花言葉は「愛の芽生え」「誠実な愛」です。無自覚な純情派なのですね。
野菜将軍と渾名される軍人リク。義父である大佐から休暇の通達と一緒に紹介されたのは婚約者!?題名で目を引かれ、あらすじで興味をひき、内容で虜にする。これこそが実力の違いというものから。と感じる作品である。序盤の序盤でありながらも、是非とも人に勧めたいと思った。この思いも皆様にご一読いただければ納得していただけると思う。王道であり非王道、本来なら相容れない筈のそれを矛盾なく両立させている。その理由は徹頭徹尾、著者の実力の賜物とでも呼ぶべきものだろう。この作品の最大の魅力は文中において作品内を自由自在にキャラクターが泳ぎ回る。即ちキャラクターがしっかりと生きているということだ。二人のヒロインと主人公の掛け合いはまさしく典型的な王道だ。誤解を招きやすいが心優しい主人公カイルと、出会った当初は彼を誤解するダブルヒロイン。重ねて言うが不思議な魅力にきっと貴方も虜になってしまうだろう。