評価:★★★★☆ 4
8月18日に書籍版が発売されます!
中年冒険者ディナードは、魔物を狩って食らうことで生計を立てていた。一流冒険者でありながら、興味を示すのはただ一つ、魔物の料理という変わり者だ。
そんな彼はある日、妖狐の母娘に出会う。二人は魔王との闘争に敗れた一族の生き残りだという。根絶やしにすべく追っ手の魔物が迫るが、ディナードは食材が自ら歩いてくるとは都合がいいと笑い、手始めにコカトリスを仕留めて唐揚げにしてしまう。「魔王か、一度食ってみたかったんだよな」
《魔物食い》の二つ名を持つディナードは、そうして魔王を喰らうための旅に出ることにした。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
主人公は魔物を食材とみなしているという変わった歴戦の強者。それでいて子供に甘い父親的な存在で書かれていて子供を持つ身としてはとても共感が持てます。冒険もので料理をメインとした話はなろうでも多いですが、サルモネラ菌に侵されている市販の卵は1万個に数個だとか、傷口の消毒のやり方の時代による変化など、あとがきに書かれている薀蓄が秀逸です。