評価:★★★☆☆ 3.3

高校生二年生の秋。

俺は彼女と知り合った。ひょんなことで知り合ったが、なんと彼女は俺の兄貴を幼稚園の頃から好きだと言う。

初対面で好きだとか、付き合って下さいという変な子だと思っていたら、彼女なりに初恋を叶えるために頑張っていたらしい。発想は変だけど、俺に近寄れば、兄貴にも近づける。

「似ているから、好みを学んだり、告白の練習を出来ると思って」

彼女の恋する乙女の表情はキラキラしていて、眩しい。泣いているところは見たくない。しかし、ちょっと変だが、純情そうな彼女の相手が俺の兄貴だなんて勿体無さ過ぎる。

何せ兄貴は女にダラシない。二股やら浮気やら、とても彼女には言えない。

兄貴以外の奴に目を向けさせたい。最初はそう思っていた。しかし、付き合いが長くなる程、俺の中に別の気持ちが芽生えていく。

「二十歳になったら、絶対にしっかりと告白するんだ。それまでに振り向いてもらえるように、釣り合うようになる」

気軽に始めた恋の応援。

俺は後悔する事になった。

そして、祈るようになった。

彼女の告白を止める方法を教えて下さい。


話数:全3話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象