評価:★★★★☆ 4.2
何があっても揺るがなかった感情を笑い飛ばして、最後に泣いてみる生命賛歌。
バツイチ一人暮らしの甘田花太郎が住むアパートに、竜と宇宙飛行士が訪ねてきます。竜は宇宙エレベーターの最上部にある異世界の入り口からやってきた異世界人。アッチはドワーフとかエルフも住んでて魔法が存在する突拍子もない世界。
花太郎は、異世界の言葉が無学習でも理解できる”トーカー”という能力を持っていると告げられ、金一封で検査に協力するようにお願いされてこれを快諾。 検査の日、不慮の事故で三億年くらい別次元に飛ばされて”ボケら~”と過ごすハメになるSFファンタジー。甘田花太郎が、出会った仲間達(人や生物)と『再会』し、仲間達を振り回し、振り回され、彼のちっぽけな夢の一つが叶うまでの物語です。
第一章は甘田花太郎が出会った異世界の住人や、異世界にまつわるロマンを花太郎が記録した【備忘録兼、日記を読み進める】という形式で物語が展開します。 一章が丸々プロローグ……です
第二章以降は、花太郎が出会った異世界の住人達と、弱肉強食の世界で大冒険します。空気になります。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
副題に書かれた通り(?)、「限りなく異世界転生っぽいけど異世界転生じゃない異世界ファンタジー」です!*異論は見て言いなさい!そして(空気になるよ)←この一言も最初は「?」と思いましたが、読めばわかります。空気です。エアです。と、ここまで中身に触れないのも失礼なので、物語についても書かせて頂きます。お話としては、主人公「花太郎」の備忘録的な形で物語が進みます。キーワードにSFとある通り、JOXA(間違っていない)や軌道エレベーターも出てきますし、何なら初っ端からあの生物も出てきます。〇ボットまで出てきた日には「何て幅の広い作品」かと感嘆しますよ。他の方のレビューにもありますが、群像劇的な部分もありますので、より深くこの世界にのめり込ます!!100万文字超の海に、貴方も是非、飛び込んでみて下さい!!
「トーカー」。異世界の言語を聞分けられる「異能者」。その名は「甘田 花太郎」。この物語の主人公の名だ。普通じゃない主人公が辿る、限りなく異世界転生っぽいファンタジー。だけど「花太郎」ってなんだよ。主人公の名前はなんだってそんな名なんだよ?それは読んでごらん。納得するから・・・たぶん。群像劇っぽくサブキャラが活き活きと描かれいる。「花太郎」を取り巻く者達が、普通じゃない世界で暴れまくる。それがとても楽しく笑いがこみ上げてくる。この作品には連動して「ポエム」があります。作者の想いが込められている?そう、物語により深くのめりこむ為に、是非とも御覧頂く事をお勧めします!