評価:★★★★☆ 3.9
主人公であるローシュは綺麗な幼馴染がいて、幸せな毎日を過ごしていた。ある日彼は15歳で受ける鑑定と呼ばれる儀式を受けることになる。そこでは、ローシュが無能な“無警戒”というスキルなのに対し、幼馴染は“剣姫”と呼ばれる伝説のスキルである事が判明した。それを嗅ぎつけた勇者が幼馴染を魔王討伐の仲間として引き入れる。ローシュは幼馴染と別れる事になったが、その際に婚約の約束をした。彼は幼馴染が帰ってくるのをひたすらに待っていた。そして遂に幼馴染が帰ってきた。ローシュは歓喜して迎えるが、すでに幼馴染の身も心も勇者のものになっていたのだった……。絶望したローシュは復讐を誓う。
話数:全14話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
物凄く考えさせられる物語。感想の賛否両論から読み始めるのに勇気がいりましたが、読んでみて「これは確かにそうなるw」と思いました。まずはじめに、面白い面白くないではないです。面白いのは間違いありません。ただ、やはり主人公の行動原理が「復讐」であり、勇者が胸糞ですが一応世界を救ってるのにあのラスト……というところで賛否がわかれてしまったのかと思います。たしかに王様の対応には疑問がありますし、勇者も自業自得というには悲惨すぎる最後だったと思います。でもこの作品を「主人公にだけ感情移入して読む」と見え方が変わると思います。体の一部とも言える女の子を奪われ、心が壊れてもおかしくない。なのに復讐に狂っても復讐鬼にはなりきれない甘さ。最後まで幼馴染を恨みながら眩しかった過去まで恨みきれない人間臭さ。キャラの掘り下げが凄まじい!これは一つの選択肢。そう思い読むと何倍もたのしくなる作品だと思います