評価:★★★★☆ 4.4
少し未来のお話。
世界的な極度の少子高齢化により、労働可能人口が極端に減少してしまった時代。
社会形態の維持にすらも困窮し、崩壊の危機に瀕した人類社会において。
それを立て直すために投入されたのは「人造生命体」――ホムンクルス達だった。労働力の代替であり、日々に娯楽意義をもたらす友や家族の代替にもなる。
便利な存在として、ホムンクルスの存在が人類社会に浸透し始めた頃。
とある売れ残りの少年期ホムンクルスが購入された相手は、「血の繋がっていない弟が欲しい」と言う珍妙な購入動機を掲げるお姉さんだった。
話数:全3話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
極度の少子高齢化により労働可能人口が極端に減少し、社会形態の維持が困難になった近未来。それを立て直すために、人工生命体(ホムンクルス)が人間社会に投入され浸透していく。そんな社会の中で起こる、少年期のホムンクルスと、『彼』を奇妙な理由で買い取ったお姉さん(26)との間で起こる、少し不思議な物語である。作者の須方様はこれまで様々な種類の珍妙な人物を書いてきたが、今回も例外ではない。パンチの効いた登場人物の性格は、作者の表現力の高さも相まって読む方々を楽しませてくれるだろう。だが、この作品はコメディ調の話だけではない。人間とホムンクルスの関係を考えさせられるシリアス調の話だってしっかりと入っている。ホムンクルスが自身の存在意義について考えるところは考えさせられるものがあるが、後味は悪くないだろう。お姉さんと弟(ホムンクルス)の関係を、一度覗いてみてはいかがだろうか。