評価:★★★★☆ 4.1
昔、四季(スーチー)と呼ばれる大きな大陸が存在した。この場所は四季折々の姿を見せる豊かな国だった。しかし平和は崩れ去る。大陸内で争いが発生し、大陸は四つに分裂した。
一年を通じて花が咲き乱れ、文化と芸術が溢れる春国(シュンコク)。
大陸の中で一番作物が育ちやすく、武と義に溢れる夏国(カコク)。
違う文化が栄え、神様を一番敬う秋国(シュウコク)。
山に真夏でも解けることのない永久凍土が残る冬国(トウコク)。
この国には古い言い伝えが残されている。
「国乱れし刻、古の時代より存在する華札に選ばれし者達によって国は窮地から脱し、闇は葬られるだろう」
華札に選ばれた人物は体に華札に関係するものの痣があると言われ、不思議な霊力を得ることが出来るという。
日本伝統遊戯『花札』をモチーフにした「華札」に導かれて成長していく、幼い少年の物語—。不思議な華札に導かれて、少年は旅立つ—。己を知るのは、華札のみ。
話数:全47話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
かつて封じられた『黒龍』の復活を阻止するため、冬国首領の子、蓮と側仕えであり親友である真聖の二人の少年が『黒龍』の力を封印するために十二人の『華札継承者』を探す旅の物語。まずは、花札をモチーフにした十二の『華札』それに春夏秋冬の季節をモチーフにした四つの顔を持つ国々の綺麗で繊細な言葉の表現に注目していただきたいです。旅の主人公である蓮の父、蓮紀から受け継いだ冬国首領の血たる銀髪。しかし父の持つ『華札継承者』としての印を少年は持っていなかった。印を持つ親友の真聖との無垢な少年二人が訪れる先で出逢う個性豊かなキャラ達との掛け合い、そして運命。正統派ファンタジーとも表現して差し支えない程によく練られた話ばかりです。最後に、これは人によって好みが別れる部分かもしれませんが、登場するキャラクターの表情が上手く隠れているので読み手の想像を膨らませてくれます。400文字じゃ足りないw