評価:★★★★☆ 4.1
神竜のめぐる世界――シルフィア。
そこは女王が創造した世界であり、女王が創造した神竜が世界を生かしていた。
そのうちのひとつである風の竜が活動を停止した。
それは、世界の崩壊を意味していた。風の声を聞くことのできる少年ユヒト。
ユヒトたちは、世界の中心にあるセレイアに行き、女王に会うために旅立つ。
世界を滅びの道から救うために――。〈第一部-完結済-〉ユクサール天馬騎士団長エレノアは、各地で発生する魔物たちの討伐に奔走していた。
忍び寄る世界崩壊の足音。それを食い止めるため、彼女たちは戦い続ける。〈第二部-完結済-〉ユヒトらは新たな使命を受け、ハザン国の王都エスティーアを目指す。
しかし行く手には不気味な魔物の罠が待ち受けていた。新しい仲間とともに、再び彼らの冒険が始まる。〈第三部-完結済-〉※■は挿絵ありです。ご注意ください。なお、イラスト等無断転載は控えてください。
※カクヨムに重複投稿
話数:全157話
ジャンル:アドベンチャー エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
世界の均衡を支える風の竜の力が弱まり、少しずつ魔物に脅かされていく。シルフィアの片隅にある小さな村で暮らしていたユヒトは、世界で唯一人、風の声をきくことができた。ユヒトは世界を救うため、同じ村の出身であるギムレ、エディールと共に使者として旅立つ。はたして風が止まった理由は、ユヒトたちは世界の危機を救えるのか――細やかな情景描写、丁寧に描かれる人々の生活や信念に心動かされます。古きよきファンタジー、読んでみてください。
本作は、世界の危機を救うための冒険、その先々で遭遇する事件を通して主人公や仲間達の成長と絆を描く王道的冒険ファンタジーです。 「指輪物語」や「ドラゴンクエスト」のような広大な世界観と神秘的な竜の存在に冒険心や想像力を刺激され、異世界シルフィアに魅了される事でしょう。 すっと入ってくるような読みやす文章とテンポよくストーリーを展開させていく著者の筆に導かれ、読み手は五人目の冒険者として主人公達の成長を目にし、気づかない内に彼らに強い愛着を抱くはず。 本作は多くの謎を残したまま第一部を完として区切りをつけ、第二部への荷造りに取り掛かり始めたようです。次の旅に出遅れないために、今、読んでおく事をオススメしたい作品です。
すっと吹き抜けるような澄んだ世界観が読み手の心と好奇心を誘う純正王道のファンタジーですなぁ。『ロード・オブ・ザ・リング』を見ているような壮大な世界観と少しずつ成長していく主人公と仲間たちが紡ぎ出すストーリーは何処か懐かしくて、何処か新しくて、読み手を魅了していく上手さはとても秀逸ですなぁ。こちらの作品、今年、かきくけ虎龍(私)が読んだなろう系純正王道ファンタジーの中ではトップクラスに入ると絶賛してしまうほどの良作ではないでしょうか。そして作風全体を包む読みやすさと作者さまの文体センスが光っていますなぁ。六月の夜長にファンタジーを読まれてみてはいかがでしょうか。