ロストガール

美人すぎる名探偵シリーズの長編第四弾。ニヒルな女性探偵のメイと、早熟な少女エレナのナイーブな気持ちを生々しく描き出した傑作ミステリー。メイは、ハードボイルドな女性探偵。アトランに探偵事務所を構えている。彼女は、大人を手玉に取る早熟な少女、エレナの父親探しを引き受けることになる。真実を知ることが幸せなのか……？ 私のお父さんは……？ 大切なことを問いかけてくれる感動作。本作完結後、僕は何度もレビューを書こうとしましたが、メッセージ性が強く、物語の造り・心情の描写が繊細で複雑な作品であるために書くのを断念していたのですが、美人すぎる名探偵シリーズの第五長編の連載が開始された今、僕はレビューを投稿します！本作には、感動的でメッセージ性の強いシーンがいくつも出てきます。そのひとつひとつをよく味わって読んでください。特にラストのメイの心の声は、とても暖かいものでした……。

美人すぎる名探偵と呼ばれる主人公のメイは、一癖も二癖もあるが、とっても魅力的な女性探偵である。決してツンデレではない。……が、そこがいい。幼い少女が【今の父親のどこか不自然な行動に疑惑を感じているから、本当の父親を探してほしい】とメイに依頼をしてくるところからストーリーは始まる。幼い少女といっても、かなりしっかりしている。確実に子供扱いされるのを嫌うタイプ。皮肉屋さんのメイとは、めっちゃいいコンビだ（笑）シリーズ通して登場するバーのマスターに、奥さんと子供がいるのは知ってたけど、実際に登場するのは今作が初めて。この奥さんも何か、理由も癖もありそうで……とにかく続きが気になって仕方ない。更新待ってます！！