評価:★★★★☆ 4.4
警察庁のキャリアである沼崎は、兄をボクシングの試合で殺した白石譲の選手復帰をきき、彼を倒すために、自らもプロボクシングの道を進む事を決める。もともとの身体能力とポテンシャルで順調に駆け上がる沼崎。だが一方で、復讐に闘志を燃やすがゆえに誰とも打ち解けようとはせず、ジムでは浮いた存在になっていた。
白石の一度目の防衛戦が終わり、自身もランカー入りがかかる試合を控えたある日、ジムで一番のお荷物と揶揄される36歳の一勝もした事のない現役プロボクサーに些細なきっかけで関わる事になるのだが……。
話数:全36話
ジャンル:その他
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:現代
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:ざまぁ
注意:全年齢対象
この作品は、「ボクシング」よりも、ヒューマンドラマを作者様が実に巧みに描写されています。一応ボクシングが題材ではありますが、作者様が言われている通り、人と人との「絆」の深さ。それにより、主人公以外の人物達の描写も強く活かされています。ボクシング、二次というと、それだけで読む気を無くす方もいると思いますが、知識も経験も無くともスラスラと情景描写が頭に入って来て大変読みやすいです。この作品はスピンオフと言っても、正直関係ないので単体で読まれて欲しいです。読中、読後は本当に涙が出ました。特に「相田」という登場人物の生き様をご覧下さい。人間臭く、そして「弱さ」を持つ方には特に読んで頂きたい作品です。それを見事に描かれたゆいまる様の作品。是非ともご一読願いたい作品であります。