評価:★★★★☆ 4.1
中学卒業直後の少年、鬼島実言が世界各地で起こった異世界転移現象に巻き込まれ剣と魔法のファンタジー世界に漂着する。但し都合のいい神様は出て来ません。従ってチート能力など貰えず、試行錯誤と努力で少しずつ強くなります。
主人公は一旦日本に戻って来ますが、政府から異世界の案内人という仕事を押し付けられ、様々の依頼者を異世界に案内します。魔物の捕獲、迷宮探査、医療など依頼人の無理難題に応えながら成長する物語です。
予定として、主人公は仕事をこなしながら、異世界で人や獣人との繋がりを深め、それらを守るために迷宮都市で最強と呼ばれる存在になるかも?
<お知らせ>マウセリア国王の地図は、第98話:『scene:96 案内人たちの鍛錬』に有ります。
***初めての投稿ですので、稚拙な表現や誤字などはご容赦下さい。
話数:全240話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
なろうで小説を漁る皆様の中には、小説好き兼ゲーマーという人も少なくないだろう。その中でも硬派なジャンル、街とダンジョンの行き来を繰り返すハック&スラッシュを好むあなたにはぜひこの作品を読んでいただきたい。現実と異世界を行き来する往復転移モノだが、転移できるのは人間の体と下着だけ。異世界全体にアイテム持ち込み不可の縛りがあると考えてもらえばいい。転移モノにありがちな安易なチートは排除されている中で、主人公は試行錯誤を繰り返してゆっくりと、しかし着実に成長していく。武器を振るう技術と連なる魔力制御一つをとっても、過程を踏み、感覚を捉えてじっくり体へと染み込ませていく。地道に積み上げられた要素は戦闘や生活の鮮やかな描写へと繋がっていき、成長という確かなカタルシスを読み進めるごとに与えてくれる。着実に、そして確実に面白いこの物語。あなたにも是非、味わっていただきたい。
異世界と日本を行ったり来たりという作品は他にもありますよね。多くが、異世界で得たチート能力を日本でどう面白く使うか?的になってしまうと思います。この作品は、主人公が努力と工夫を続けてゆっくりと強くなっていきます。その過程も比較的丁寧に描かれ説得力があります。異世界で得た能力を現世で一部使えてしまうこともあります。ですが、他にもたくさんの帰還者が存在するため、強いだけで高い評価を作中で得られることはありません。主人公に異世界の案内を依頼する、個人、企業、医療関係者、政府、自衛隊員、同盟国の軍人などから、信頼を得ていく過程が楽しい部分です。一人称と三人称が混在する独特の表現ですが、あえてわざとやっているのは読めば分かると思います。そういうのが気になる方にはオススメしません。いろいろな要素はありますが、この作品は、淡々と1人の少年の青春を描く物語だと思っています。
一言でいえばこれはレビュータイトル通りの物語です某自衛隊が異世界で活躍する話のように日本から物資が持ち込めたなら主人公に活躍する道は残されていなかったでしょうけれどこの転移門は人間の身体と下着だけしか転移しないという優れもの異世界からの大規模な侵略を予防したかのような傑作です典型的な剣と魔法のファンタジー世界で魔法と魔物を倒すことで地味に強化していく力地道に努力する事で実力を上げていった主人公は依頼人の横暴や上司の役人根性にウンザリしながらリアルに異世界で案内人を続けていきます異世界の魔法を研究する学者に解剖されないかと怯えながら異世界でしか使えない魔法を覚え信頼できる依頼人と仲間になり孤児を冒険者へと鍛え上げ普通の少年が成長していくこれはそんな王道物語皆さんも是非どうぞヘ(^-^ )ィ