評価:★★★★☆ 3.7
保志龍樹は雨宿りのために駆け込んだ本屋で、同級生の女の子――都築ハルカの姿を見つける。
ハルカは龍樹の書いた物語を抱きしめ、こう言った。「……わたし……生きるよ……」
それから時は過ぎ、夢を叶えてプロ作家になった龍樹は、偶然ハルカと再会を果たす。
懸命に生きるハルカの姿に、龍樹は「あの時の物語」がまだ完結していないことに気付く……。一途に、真っ直ぐに、ハルカのために、龍樹は心を救う物語を紡ぎ始める。
「僕は、鍵と一緒に消えるよ」
「もしかしたら、明日、大切な何かに出会えるかもしれない。
そうやって生きてたら、俺は――お前に出会えたんだ!
だから、生きろ――!」大切な人の心を守ろうとする、恋愛小説。
(おかげさまで、完結をむかえることができました。こちらの作品、番外編を三作書き下ろしたものを含めまして、BCCKS様にて有料電子書籍配信しております。興味のある方はどうぞ)
話数:全29話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
注意:全年齢対象
雨宿りを兼ねて立ち寄った書店。 そこで、絵本のページをめくる同級生がいた。不遇な生い立ちのために色眼鏡で見られていた同級生が、読了後、その絵本を愛おしそうに胸に抱き呟く。 そのひと言と零した涙の雫が、主人公の未来を明確にした……。 数年後、海外より帰国し、自身の目指した道を邁進中、偶然、その同級生を見つける。 お互いに、相手が幸せになることだけを望むため、その生まれた淡い感情はすれ違う。 しかし、自分の想いをぶつけたところから、少しずつ寄り添い始めていくのだ。 お互いの想いが繋がるのか、交錯するのか、最後までドキドキさせられる。 愛されること、愛すること、愛おしいという想い……。そのすべてに感動させられることだろう。 素敵な恋愛の物語だと思う……。
最初の前書きだけで、何故か感動しました!切ない感じとピュアな人間関係が、現実という世界で、とても感動しました!主人公が、自分の最初の絵本を読んでくれたハルカに特別な感情を抱きそれが、作家となっても続いていて、ハルカとの悲しい再会に、希望が上手く描かれていて、涙しました。本当に幸せになって欲しい主人公とハルカですね!良作です!素晴らしい作品をありがとうございました!