評価:★★★★☆ 4.3
何気ない日常に潜む悪夢が襲いかかる。
そこに【伏線】は存在しない……いや、存在しても、見抜けないのだ。
誰にも。明日はあなたが体験するかもしれませんね。◇◇◇
この作品は一部を除き、一話完結型のオムニバス形式を採用しております。
2018年夏開催の「夏のホラー 和VS洋」参加(予定)作品です。
(一部グロテスク?な描写あり。この物語はフィクションです)
話数:全6話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
これはホラー作品だ。『怪談』『本当にあった怖い話』など夏になると、よく見聞きするだろう。だが、私はあえて今この時期に、この作品を読むことを勧めたい。この作品には幽霊や妖怪、怪物などというモノは一切登場しない。それでも、この作品は『なんでもない毎日』『ありふれた日常』に慣れたあなたに極上のスパイスを提供してくれる事だろう。なぜ、『幽霊』や『化け物』などを使わずに恐怖を感じられるのか?その理由は作品を読めばわかる。そして、感じてもらいたい。恐怖は、いつでもあなたを襲うために塒を巻いているのだと……。
【崩れていく日常】これは、ホラー作品のオムニバスである。ひとつひとつ背筋が寒くなる話だ。しかし、この作品は一度読んだだけでは終わらない。私は、最初の一週目で違和感を感じた。なんだ、この違和感は……。そう思って、二週目に入った。違和感はさらに大きくなった。これはオムニバスのはずなのに、なにかがおかしい。そして、三周目の読書で結論にたどり着いた。すでに日常は崩れていたのだ、と……。さて、あなたはこのホラー作品の違和感の真相にたどりつけるだろうか?
ホラー小説といわれると、多くの人は幽霊や怪物の話を想像するのではないでしょうか。実際ホラー映画にそういう題材を取り扱った作品が多いことも、その裏付けになり得るでしょう。そういう意味では、この作品はホラーではないと言えます。 けれど、この作品は間違いなくホラー作品なのです。 この物語の中では、淡々と『日常』が動いています。わたしたちが普段見聞きし、または体験する『日常』が舞台なのです。 けれど、そこには確かに『異常』が紛れ込んでいます。日常に紛れて忍び寄り這い寄る『何か』。わたしたちの『無意識』の中に潜むモノが、脅威という形をとって顕れる。 それこそが、この作品を確かにホラー作品であると知らしめるのです。 心霊ありきのホラーではない、けれど間違いなくホラーであるこの作品は恐らくは異色といわれる作品なのでしょう。 一番恐ろしいモノは、わたしたちのすぐ近くにいるのです。
ネタバレは一切なく少し感想に近い形で本作をレヴューしようと思う初の試みなので本作の魅力を私如きが表現できるとは思えないが本作を知るきっかけとなれば幸いである恐怖とは目に見えないモノそれは最上で愛おしい人の心に棲みつく闇を垣間見た瞬間背筋を伝う冷たい悪寒を感じる大丈夫それは正常な反応であり極上の料理を味わった証だ私はクスクスと笑みを浮かべもう一度最初から本作を読み返し自分が正常な人間なのだと確認するだろう恐怖はあなたの中に最初からあるその恐怖を膨張させるのはあなたが持つ心の闇なのだそして感じるのだ人間って素晴らしいイキモノなんだって