評価:★★★★★ 4.5

「あ~あ、すっごくヘンテコなタイトルにしちゃったんだね。……もうやけくそなんだ」

「いや、元に戻しましたけど……」

「でも、思い切って1章ごと飛ばし読みもありは変えないでね。私もまだ出番ないし……あっ!やっぱりここ超重要!!赤丸必須ね?」

「てめぇ、言いたい放題だな。でもそうだとするとだな。色々と張った伏線の意味がだな……ぶつぶつ……」

「そんなの気にする必要があるほど大それた物でもないと思うけど。……ったく、どんだけ自意識過剰なの?」

「……ぐ、ぐぬぬ。て、てめぇ」

「あぁ!こんな事してる場合じゃないでしょ? 君、早くあらすじの説明しなくちゃ、ただでさえ文字数かさ張っちゃてんだから!」

「……誰がそうさせてんだよ」

「気合い入れて!早く!!もう私達の物語は完結してしまってるんだから、後はタイトルとあらすじでなんとか足掻くしかないのよ!!」

「……惨めだな、おい。これがホントの悪足掻きって奴かよ。……って睨むなよ!冗談だろ!」

「もう!早くして!あらすじに回す文字数がなくなっちゃうからっ!!」

「あぁ、すまん、悪い。……コホン。それじゃあ……いくぞ?」

『はい!残念、時間切れ。これにてあらすじは完了致しました。後はお読みになってご自分でその内容をご確認下さい。それでは』

「え?……ちょ、ちょっと待ってよ!勝手に終わらせないで!! 彼を見てよ! まるで魂の脱け殻みたいになってんじゃない!!あぁ、どうしよう? なんかプシュ~って声が横から聞こえちゃってんですけどっ!……ちょっと、大丈夫? 大丈夫ってば!!」

「……ぐふっ。後はお前に任せた……どうか、頼まれてくれ」

「……そんな。嫌だ!私を置いていかないで!! お願い! あぁ、お願い返事をしてっ!!……洸!! 洸おぉぉ!!」

「…………」

「……てへ、なんちゃって。え~っと残り文字数も少ないのでとりあえず、この物語は私、久遠とそこでうずくまっている男の子、洸が繰り広げる。ちょっと切なくて、不思議な恋の物語。その内容は……実際にお読みになりにいらっしゃいませんか? ぜひお待ちしてまーす!! 私達、久遠と洸の二人が精一杯おもてなし致します! ね、洸?」

「……ぐふっ」

「……ダメだこりゃ」

え~っと、ちなみにタイトルは元に戻しました~。お騒がせして申し訳ないです。


話数:全33話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録