評価:★★★★☆ 4

 お姫様を守る騎士に成りたい。
 それが、星空光太(ほしぞら こうた)の子供の頃の夢だった。

 しかし、悲しいことに彼が生まれた日本には、『お姫様』など存在せず、何時しか子供の夢も薄れて来ていた。
 そんな二十歳の誕生日。

 光太は、強姦に襲われる女性を助けようとして、ぽっくりと死んでしまった。
 人を護って死ぬことには何の悔いもなかった。
 ただ、死ぬ直前の走馬灯で、光太は子供の頃の夢を思い出し……願った。

『どうか、神様。もし、来世があるのなら、俺をお姫様を護る騎士にしてください』

 と……
 そして、光太は剣と魔法の異世界で、とある国の貴族の一人息子として転成したのであった。

 前世の記憶……星空光太の記憶を持って。
 だが、光太には記憶以外の取り柄は何もなかった。
 魔法……魔術師としての才能は無し、剣士としての特別な加護も持ち合わせては居なかった。
 あるのは、貴族の血筋故か整った顔立ちと、凡庸な魔眼。
 
 だが、光太が生まれた国にはお姫様が居たのだ。
 それもとても可憐なお姫様。

 そう転成した世界は、前世の夢が、叶えられる世界。
 努力次第で、お姫様の騎士になれる世界に高揚した。

 それから光太は必死に努力した、努力して努力して努力して……いつの間にか、お姫様の近衛騎士なっていた。
 遂に光太の夢が叶ったのである。

 だが、すぐに異界からの侵略者、魔王が現れる。
 世界は荒れ、幾つもの国が滅ぶ中、光太は必死にお姫様を守り続けた。
 この頃からお姫様と光太と両思いになり恋仲となる。
 そんな光太の元に、段々と心強い仲間が集まり、長い戦いの末、ようやく魔王を倒すことに成功した。

 生き残った国々は永久の平和を誓い。
 魔王を倒した勇者と、ソレを支えたハイエルフの姫の婚約をもって、永久世界平和条約を結ばれる。
 かくして、光太の闘いも終わり、平和な日常に戻ることとなった。

 三年後……

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タイトルで語っているため、
あらすじが思いつかず、プロローグ的なにかを載せときました。
本編物語は、あらすじから三年後の世界のお話です。
感想・ブクマ・評価ありがとうございます。

2018/9/6追記。
このまま埋もれるのも悲しいので、アルファポリスにも投稿してみます。
もちろん、感想は何時でもお待ちしております。


話数:全20話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録