評価:★★★★☆ 4
異世界に転生した主人公。
どうやら捨てられた子供に転生してしまったらしい。
目の前には自分と同じように捨てられた子供たち。
主人公は生きるために彼らを率いて農作業を始める。
少しづつ孤児が集まり、村の噂を聞いて難民がやってくる。
ただの子供だけの集団がいつしか村になる。
そして周囲の国々に目を付けられ始め……後に神帝と呼ばれる男の英雄譚
これは異世界に転生した主人公が、孤児のリーダー→村長→大豪族→国王→皇帝と成りあがっていく物語。
古代世界を舞台にした、内政系ファンタジーです。
テンプレを踏襲しながらも、独自の内政をしていきたいと思います
話数:全305話
ジャンル:エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
三大陸英雄記の方から来たんですけども、どちらも本当に凄い。何が凄いって凡人ならば普通架空戦記を書く際に確実に何処かで歪みができますし、配陣なんてまず書けません。それに、主人公の性格も良いですし。(三大陸の方は多分好みが分かれるかもしれない)また、航空ユニットの代わりが呪術師で、縛りがある中上手い運用の仕方を考えていて、まぁまず自分がこういうものを書いたとしてもここまで出来ないな、と感嘆します。幼〇戦記を柔らかくしたバージョンですかね?正直幼〇戦記よりはだいぶとっつきやすいし面白いです。これからも架空戦記系待ってます!
「てにをは」の間違いは数知れず、漢字の誤変換も多く、脳内変換しながら読まねばならないのですが、ちゃんとそれまで読んでいれば理解出来るはずです。その内容は面白いの一言。オススメします。作者も言っていますが、主人公が死んでからもその国の歴史は続いて行くものであり、その後の歴史の部分も想像しながら読めた点でも面白いですよ。
異世界転生ものが流行ってからずいぶん経ちますね。様々な作品が生まれては消え、エタっていきました。玉石混交のなろう小説の中でも、トップレベルの安心感を誇るのがこの作品、「異世界建国記」であると思います。安心感とは何か?この作品においてのそれは「面白さの安定感」、「エタらなさ」、「リアリティ」とも言い換えることができます。面白さの、クオリティの安定感は言わずもがな。起伏に富んだストーリー構成となろうではあまり流行らない非道なキャラ立ても功を奏しています。エタらなさ、めちゃくちゃ大事ですね。前作を完結させ、様々な作品をコンスタントに連載し続け、文庫化も果たした作者さんなら大丈夫でしょう。そしてなによりも、題したように歴史と理性に裏打ちされた圧倒的な内政と軍事のリアリティがこの作品世界の強度を高めています。フィクションであることとリアリティがあることを並行させて良い作品に仕上げていま文字数!
文調は軽めですが、内容はハーレム・恋愛要素薄めで、なかなかに硬派な政治・軍事物となっています。見識が高くよく調べていると感じる部分が多く感心します。優れた構成力で設定が深く丁寧に作り込んでありながらも、説明や状況などは広げ過ぎたり深く掘り下げ過ぎる事がなく、必要最低限にまとめてあり、読みやすく疲れません。登場人物も多くなりがちな作風ですが、取捨選択をしたり展開に必要なキャラも、なるべく役職のみや無名で登場させるなど配慮されています。建国物に多い内政チートで国が発展する様子を描くのではなく、戦乱に身を投じ侵略者として勢力を伸ばしていくのが特徴です。捨て子の集まりから始まり、村を作り国王となり、内政、外交、戦争を軸に勢力を伸ばしていく過程が丁寧に描かれているおすすめ建国作品です。既読 第二百六十三話 時点
よくある異世界知識で出世して平和的に統治していた主人公の国に侵略者が…という建国物ではなく、主人公が侵略者側なのが良い。何となくフンワリといい話で支配するわけでも無く、反乱が起きたり粛清したり、リアリティのあるストーリー展開があり、同時に味方がバタバタ死んでいく鬱展開という程重くもない為、読み応えある割にサクッと読めちゃいます。主人公は知識や能力はあれどチートな訳でなく、戦争シーンが多い割に軍才に恵まれている訳でもなく、個人戦闘シーンも読み進める毎にほぼ無くなっていくという主人公ですが、キチンとキャラが立っている為存在感は大きいです。主人公の性格や考え方は多少読む側を選ぶものではありますが、個人的には大変楽しく読ませていただいてます。
文章はとてもスムーズに読めるのでストレスはありません。それに更新スピードこそ遅めですが1話1話が厚みがあり満足できます。少し読者を煽ったような区切り方があり、此方を飽きさせませんね。マンネリ化もないし更新の度に楽しみに読んでいます。その後の世界を歴史家視点で描いているのですがそれが又面白いです。出来れば完結まで更新してください。
テンポ良く、ストーリー展開が上手いです。非常に楽しめます。建国ストーリー作品が欲しいという方は、この作品を薦めます。読んでいると史実に立ち会っている感覚になります。色々と転生モノで国作りの作品はいくつかあります。中には、歴史モノで、かなり中身が複雑で、読み難いと感じる作品もあります。しかし、この作品は、そういった作品と違い、素直にストーリーの流れに乗れる作風であると考えます。私も、読んでいますと、いつの間にか300ページ進んでおりました。また、チートだろとか、自虐のような、幼稚のような描写をしていないので、話の腰を折り、読んで気分が萎えさすことはありません。
この作品、つまり異世界建国記は、2015年後半、2016年における作品の中でも良いほうであると言ってよいと思います。まず、世界観。古代ローマを下敷きに書かれたストーリーですが、これは「小説家になろう」の中では極めて少ないです。次にストーリーですが、それ自体は所謂テンプレに則っていますが興味深い話も多いです。また、主人公は極めて苛烈な統治を行いますが、時代背景を考えれば仕方ないと言える部分もないこともないかもしれません。最後に、今後の展開についてですが、主人公アルムスのその後の話のようなものは作者さんの異世界商売記にありますが、設定の変更も多いので、期待させられます。一度読んで見て下さい。