暴虐の王

　「ブレイブ国」には英雄戦争で活躍した五人の英雄がいた。
　しかし、皆が世界を平和と平等に満ちた世界にしてくれると期待した「リーク・クレア」は終戦間際に命を落とした。
　リークを失い、殆どの英雄が去り、現王「エディア・プレイバー」が亡くなって、乱暴で、我儘な少年王「ラド・ブレイバー」と英雄「ダグラス・ウェア」がブレイブを衰退させ始める。

　ある日から、ラドは紫の髪と瞳を持った女性の夢を見るようになる。
　神秘の森と呼ばれる、神々が住んでいると言われたり、世界を侵食しているとも呼ばれている森の近くで、人目を避けて暮らしている女性の夢。
　ラドは、その女性を、どこか気にしながらも、今日も王として、我儘放題に生きていく。
　しかし、ラドにも考え事はあった、英雄ダグラスの異変だ。どこかで、昔の彼とは別人に思えた。元来、彼は国の発展を願っていたはずなのだから。
　それは、彼が神秘の森に行ったことに原因があった。

　そんな、「ダグラス・ウェア」を主役にした「第一章」
　英雄の一番の剣である「アールス・レクリック」を主役にした「第二章」
　回復の使い手で、過去を知っている「ヒ―ル・グランデ」を主役にした「第三章」
　暴虐の王たる「ラド・ブレイバー」を主役にした「最終章」

　紫の髪と瞳をした女とは、リークの作ろうとした世界とは、神秘の森には何があるのか？