評価:★★★★☆ 4.1
大都会東京の、とある裏通りで【よろずお悩み解決所】を営む心霊鑑定士の加賀美零美(かがみ れみ)。
零美は四柱推命と霊視を駆使し、悩める人々の魂の救済に日々勤しむ。
今日も零美のもとに、救いを求めて迷える魂が導かれてくるのだった。
(「カクヨム」様、「マグネット!」様、「ノベルバ」様、「神野守オフィシャルサイト」でも投稿しています。)
話数:全100話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
完結日:2018年8月3日
作者:神野 守
相性占い。もし、あなたに他人同士の悩みを持ちかける人が現れて、それが手に取るようにわかるのだとすれば、何と答えるか。人は誰かに何かを相談するとき、否定を望まず賛同を欲する。彼女の答えは≪安易に答えを出さないように、冷静に考えることも大事≫であることを諭す。なるほど。一周廻ってそれは確かにそう思う。事実を事実として伝えられることだけを人は望まない。なんとも面白い道理。そんな【よろずお悩み相談所】には様々な客が訪れる。複雑怪奇な縁に絡めとられたかのように百人百態、千差万別な人物たちの『悩み』を聞き入れる心霊鑑定士 加賀美零美。物語は訪れるお客様ごとの短編なので、気軽に読み始めることができてオススメ。しかも一話完結でこのクオリティ。個人的には『彼にプロポーズされたい女』が好きでした。あと『思い出せない男』『龍馬の生まれ変わりだと言う男』(´・ω・)絞れぬ……
加賀美零美は、最愛の優しい夫と路地裏で小さなカフェを営んでいる。しかし、そのカフェには零美の霊能力を頼り、悩みを抱えた人々が今日も訪れるのだった。「世にも奇妙な物語」を連想させるような、オムニバス形式の短編連作です。一つ一つのエピソードは大変面白く、最後に零美の霊能力の最大の理解者である夫・和彦さんと零美がまとめの会話をするシーンが、まさに連作短編的。そして少しホラーテイストです。ただ、この作品、非常に残念なことにどういうわけか「推理ジャンル」に置かれてあるため、「タロット日美子シリーズ」 のような、占いの象徴を手掛かりに犯人を捜すなどを期待して読むと裏切られます。(私はそれを期待して読み始めてしまいました☆彡)むしろ推理ではなく、ホラーオムニバス連作短編という前置きで読めれば、とても面白く感じると思います。心霊好きにはかなり興味深い作品です。
読み始めは、何だか思っていた作品と違うなぁ・・・と感じていましたが、読み進めているうちに受け入れられる作品、というか面白い作品だと思いました。依頼の内容も様々ですが、主人公が正解へと導いてくれるところも同ジャンルの作品とはまた違った面白さがありました。主人公たちも人当たりがよく、とても好きになれそうなキャラクターが多かったです私も色々と占ってもらおうかなぁ・・・
■占いは宗教を超えるか!?亀の甲羅とか鹿の肩甲骨を火にくべて出来たひび割れを観て吉凶を判断していたのが占いのはじまり……と小学校のお勉強で習いました。それは王から任命された神職のみに許された行為であり、神聖な行事であり、神からの託宣でもありました。占いの本を買ってきてせんべいでも齧りながら2時間もあれば誰でも占いができちゃう♪そうかそうか、草加せんべい!『ラッキーな一日になるよ♪』『彼とラブラブになれちゃうかも♪』『金運アゲアゲだぉ♪』だの御託を並べ戯言を抜かすエンターテイメント・衆生の娯楽に成り下がる。なってこった。そんなインチキ占い師がはびこる現代に、魂の救済を目指す実在の占い師がいた!占いの帝王四柱推命とスピリチュアルパワーを駆使し、悩める人々の魂の救済に日々勤しむ品格と知性を兼ね備える美人占い師!零美先生のモデルとなった人物は一体誰なのか!