評価:★★★★☆ 4.2
碧色の海に小島が二つ、南北に隣接して浮かぶ。
温暖な気候に恵まれ、アルキナティアの花が朱く咲き乱れる絶海の孤島。この世に「魔女」が本当に存在するなんて、信じてなかった。
それこそが、オレの唯一にして生涯最大の罪。
「#物書きによる魔女集会」参加作品
次に読みたいファンタジーコンテスト「世界」 準大賞作品【短編 No.16】執筆期間 2018.08.17 〜 09.27
話数:全10話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:R15
アルキナティアの花が朱く咲き乱れる絶海の孤島には触れてはいけない禁忌がある。かりそめの安寧は島に平穏をもたらして、その島の人々の幸せを守っている。誰かの何かを犠牲にしながら。ではそのシステムを打ち破ろうとしたとき、「何も悪いことをしていないのに」幸せを奪われてしまった人たちの罪は、そしてその引き金を引いてしまった業は誰が背負うのだろうか。背負いきれるのだろうか。誰かの何かを食い物にして、私たちは生きている。この世界は大局でみれば、業と幸せの量は変わらないのかもしれない。自由の裏には、傷ついた痛みが残る。けれどもし、そんな一部始終を見るものがいたとしたら、少しだけの優しさが降るだろう。