評価:★★★★★ 4.5
側室腹の王子アイオールと、王宮の片隅にある離宮で育った乳兄弟のマイノール・タイスン。成人後すぐ王子の護衛官として務めることになるが、護衛の隙をつくようにとんでもない事件が起こり、王子は心身ともに深く傷付くことに。自らを激しく責めるマイノール。
彼が護衛官としての自覚を深め、覚悟を決めるまでの物語。※第七回ネット小説大賞 一次通過作品
話数:全30話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
この作品は架空の王国を舞台としている。いわゆるハイファンタジー風だ。 なろうでハイファンタジー風、テンプレ異世界チーレム?とあなたは思うかも知れない。いいか、それを期待する奴は『絶対』この作品を読むな! 魔法が無い!バトルも無い!ヒロインだっていやしない!イベントは!たったひとつ!シーンも、王家の離宮だけ! 厚めの文庫本1冊分の文量で、1つの事件を乗り越えていく主人公である護衛官と、その主たる王子。 その心情の変化が美しく緻密な文章で描かれていく、これが文学以外の何だというのだ。 心沸き立つイベントは無い、だが感動できる。 単にヒロインやペットが死んで泣けるような凡百とは違う種類の涙を流せるだろう。 ヒロインはいない。女性キャラがいないではないが、母世代以上のみ。 感じるのは芳醇なブロマンス! それは恋愛では無い男同士の絆! 尊い! さあ! 読もうか。