評価:★★★★☆ 4.3
晴らせぬ恨みを晴らし、許せぬ人でなしを消す。仕掛けて仕損じなし、口外法度の仕掛屋稼業。昼行灯の同心・中村左内を中心とする仕掛屋のメンバーたちの生き様を描いた作品です。差別用語が数多く登場します。また江戸時代が舞台ですが、史実とは異なる部分があります。歴史が好きすぎて、テレビの時代劇にもいちいち重箱の隅をつつくような突っ込みを入れる意識高い系の人は読まない方がいいです。
さらに昨今のスペシャルドラマの必殺シリーズとは根本的に違い、暗く不快で残酷な話が多くなります。苦手な方は注意してください。
また『闇の仕掛屋稼業〜』の続編でもありますが、前作を読まなくても問題はありません。
話数:全55話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ワタシですか?私ぁただのしがない役人、南町奉行所の同心ですよ。しかも婿養子でねぇ、肩身が狭いのなんの。どこに行っても昼行灯なんて呼ばれてますよ。出世? 無理に決まってるじゃないですか。いやぁそれにしても華のお江戸なんて言いましてもねぇ、存外闇は深いもんですよ。『仕掛屋』なんてぇ奴らがいるぐらいなんですから。晴らせぬ恨みがあるならば、金で引き受け晴らします。なんて謳ってますよ。そりゃあ地獄に落ちるべき外道にお天道様の下をのうのうと歩かれちゃあねぇ……お松、多助。以蔵、龍、そして……政吉。なんてえ奴らもいましたねぇ。どこに行っちまったのやら。憎めねぇ奴らだったんですがねぇ。はぁ……行くも地獄、帰るも地獄。仕掛けの道は修羅の道ですなぁ。え? 私?私は必殺仕掛人、中村左内と申します。