評価:★★★★☆ 4.3
月緒ユミコは大学二年生。東京にある四年制大学、杜若女子大学の英文学科に通っている。
実家を離れて一人暮らしをしていたが、アパートが取り壊されることになって退去勧告を受けてしまった。
次の住まいを見つけるのに、ユミコにはなるべく家族との接触を避けておきたい理由があった。なかなか良い物件に巡り会えず、ユミコは気分転換のために夜の映画館を訪れた。
そこで隣の席に座っていたのが、四十二歳の中年男性――内藤テルアキだった。テルアキが仕事場としているマンションの一室に、ユミコは住まわせてもらうことになった。
テルアキの申し出は、善意のみに根差したものではない。
男性としての下心も、当たり前のように持ち合わせている。
それを打ち明けられた上で、ユミコがテルアキに提示されたのは、六ヶ月という猶予期間だった。「Don’t be true」
映画で観たヒロインの発したその言葉が、ユミコとテルアキの中で静かに燻り続ける。
親子ほどに年の離れた二人の、奇妙な同棲生活がここに幕を開けた。
話数:全60話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
∀・)タイトルの問いかけに読者さまは読んで答えて欲しい。そんな作品です。歳の差カップル、歳の差夫婦なんて珍しくないこの頃です。そんな世情からしてみれば、あらすじを読んだだけではありきたりな物語に感じてしまうのかもしれません。Butこの物語はそんなに軽くはありません。作品に登場するのは壮年のテルアキさんと若いユミコさんだけではないからです。様々な人間が織りなす人間模様のなかで愛人関係となった2人はその先を見いだします――∀・)もう一度言います。これが素敵な出会いの物語なのか?そうでない物語なのか?読者である貴方(貴女)の心で読みとってその答えをだしてみてください。読み切った時、きっとすごく読み応えがある作品なじゃないかと想います。