放課後、初恋。〜泣き虫女子 ✕ ぶっきらぼう男子〜

物語のヒロインは、弱気な男嫌いの少女。がさつで、乱暴で、声が大きい……思春期の少女ならば、一度は異性にそう感じたことがあるのでは？ と思うような、身近な話題から話は始まります。成績不振や人間関係で追い詰められるヒロイン。そこに颯爽と現れたのは、どこかぶっきらぼうな少年でした。そこから始まる恋物語……至って王道な作品です。しかし、王道だからこそいい！物語の語り手はヒロインですが、思春期特有の不安定な心情を綺麗に文章に反映されているし、気になる男の子の反応一つ一つに一喜一憂する姿にやきもきするのです。文字数にして8000字。けれど、この作品にはそれ以上の物語性があります。キュン、としたい方は是非一読を！

元より、男の子たちを苦手にしている、この物語のヒロイン。 男の子って、声が大きくて言葉とか乱暴だし、物とかガサツにあつかうし、それに……。 積極的になれない理由も、これまで、いろいろあったのだろう。 そんなヒロインが、中学の数学のテストで、まさかの２７点。成績不振を嘆いて、教室でひとり佇んでいると、そこに偶然現れるのが……、そう、男の子。それも、今まで、まともに会話すらしたことのない男子。 でも、苦手な数学を教えてくれるという。 ふたりだけの勉強会が、静かに続いていっても、当然事件は起こるのです。 目撃者が現れた。噂が拡がった。問い詰められた。 そんな事態に、この男の子のとった対応はカッコいい。思わずドキっとしちゃいます。 そんな男の子を護ろうとした女の子も、良くがんばった……と褒めてあげたくなりますよ。 さぁ、初恋が繋がる瞬間を見に行きましょう。