評価:★★★★☆ 4
上沢秋穂は冴えない地味な中学時代とは決別し、青春を謳歌すべく高校デビューを目論んでいた。
しかし不運なことに、クラスで起きた体操服盗難事件の犯人であると誤解され、秋穂は『変態うそつき』のレッテルを張られ学校中の生徒から嫌われてしまう。
教室に居場所がなくなり、逃げこむようにして校舎裏にあるベンチでお昼を食べるようになるが、そこでとある美少女に出会う。
――嘘から始まる、青春物語。
◆諸事情により「1話」のみ残して他は削除致しました!申し訳ありません◆
話数:全1話
ジャンル:ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
タイトルから、残念青春系のお話なのかな?と考えていました。いや、そのジャンル分けは恐らく間違っていない。だが、それを彩る描写、小気味の良い台詞、主人公・上沢秋穂の共感を呼ぶモノローグ、そして、その心根が何とも心地よい。このまま、彼の残念青春を覗いてみるのも幸せかな~……と考えていた時期もありました。そう油断しているところに、やって来たのは思いもよらぬ展開! 完全に展開に心を奪われます。それで、それからどうなった!?と、ページを進めたいところだが、先に書いたとおり、この小説は、その巧みな文章も健在だ!急いで読み進めるのも、もったいない!だがしかし先も知りたい!何とかしてくれ、この二律背反!……と誰が悪いわけでもない理不尽に見舞われます。しかし何と幸せになる理不尽か。皆さんも、この“幸せ”を感じてみませんか?