まったく、ひどい家に住んでいた。 完結日:2018年10月26日 作者:小島未由季 評価:★★★★★ 4.5元ヤンの両親や親戚たちに囲まれて育ち、住んでいた家はボロボロで、虫や害獣だらけ。 そんな自分の、思い出話のようなものです。 時代背景などは、ところどころぼかして書いています。 ※「カクヨム」にも掲載しています。 話数:全17話 ジャンル: 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 未登録 時代:未登録 舞台:未登録 雰囲気:未登録 展開:未登録 その他要素 家族 日常 注意:全年齢対象 なろうで小説を読む
「まったく、ひどい家に住んでいた。」そんなタイトルで、第1話では「子どもの頃になんか、絶対に戻りたくない。」と書かれた本エッセイ。一体どんな恐ろしい話が始まるのかと思いきや、ここにあるのはどこか優しい思い出なのです。もちろん住んでいた人にとってはたまったものではないはず。だって家の中にはGどころの話ではなく、ヘビやら猫やらネズミがうじゃうじゃいるのですから。それにも関わらず、最後には不思議とノスタルジックな気持ちになることでしょう。この家に住んだことはないはずの読者もまた、失われたものに対して思いを馳せ、恋しい気持ちを抱いてしまうのは、わたしたちの子ども時代もまた永遠に失われてしまったものだからかもしれません。とんでもなくオンボロで、突拍子もない家族に囲まれて育った作者によるエッセイ。きっと読み終わった後には、自分が子どもの頃のアルバムを読み返したくなるはずです。