評価:★★★★☆ 4.1
僕らの住む村には、角島にあるかの有名な館を模倣して建てられた『八角館』なる建物が存在する――
とある小さな村において、一人の女子生徒――芳川千世――が夜、学校の屋上から転落して事故死するという事件が起きる。女生徒の幼馴染である一之瀬司は、そのことを不可解に感じ思い悩むも、何もできずに鬱々とした日々を送っていた。そんなある日。一之瀬を含めた六人の学生が黒い覆面をかぶった何者かに襲われ、八角館と呼ばれる奇怪な館に拉致されてしまう。そこにはゴーストを名乗る誘拐犯から一通の脅迫状が置かれており……。
壁を通り抜け殺しに現れる殺人者の手から、学生たちは無事に逃れることができるのか。緊迫の本格風ミステリー。アルファポリスでも公開しています
話数:全21話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
この作品名を見て、ピンと来る方は、絶対に読んだ方がいいと思います。言わずと知れた日本推理小説の金字塔であり、本格ミステリ旋風を巻き起こした例のアレですね。作者の方が「パクリではない」と冒頭に断っているとおり、決してパクリではないです。トリックは、例のアレとは全く重なっていません。しかし、文体や展開などが妙に「ぽく」って、本格ミステリファンならば終始ワクワクしながら読み進められるはずです。そして、最後の大掛かりな仕掛けも納得。見事に読者を騙してくれます。なろうにはなかなかない本格ミステリ。この作品に影響を受けた方々が本格ミステリの執筆に挑み、なろうに本格ミステリが溢れることを心から希望します。