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 大人顔負けの知識と、打算的な思考を要する白神打数(しらかみうちかず十二歳)は、夜食を求めてコンビニに向かう途中、自らを天使と名乗る、行き倒れていたアマツカと遭遇する。
 打数は打算的な思考により、その天使を助けることから話が始まる。と言うのも、その天使と契約すれば、人の感情に影響を与える天使の矢を生み出すことがデキるから。と言った、不純な動機からだった。ただ、その天使の矢を生み出すには、契約者にとって大事な人の運を使用しなくてはならず、運を使用された人間は、その量に応じて不運な目にあうことになる。
 天使の矢は、打った者に対しての感情を追加させる黄金の矢と、削除する鉛の矢の二種類があるのだが、打たれた者の意に反すればするほど効果、すなわち呪縛が早く解ける。打数は、親同士が勝手に決めた許嫁となった桜生咲(さくらいさき)を、自分の大事な人として向かい入れるが、その直後、長年存在してきた天使さえ久しぶりに見たと言う、生咲の感染体質を目の当たりにする。生咲の感染体質。それは他人の運を吸い取り自分のモノとし、代わりに不運を背負ってもらうという、極めて迷惑な体質だった。
 かくして打数は、ありえないほどの不運で酒乱の女や、正論を語る影の薄い同級生、はたまた自分の命を虎視眈々と狙う鉄砲玉、そしてその状況を盗撮盗聴する元担任など。多種多様な人々を相手に、持ち前の打算的な思考を駆使しながら、その都度発生する問題を解決、もしくは乗り越えていく。……のだが、生咲の天然や感染体質も相まって、多くの誤算も発生していく。


話数:全3話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

その他要素
注意:全年齢対象