評価:★★★★☆ 4.3
※第1回ESN大賞佳作受賞作品(書籍化予定)
【転生しても名無し】
『あれ? ホムホム、俺たちのレスに反応してね?』異世界の戦闘用ホムンクルス(人造人間)の思考回路とインターネット掲示板が繋がった!?
魔族と人間が戦争をしている世界で、破壊寸前に追い込まれていたホムンクルス(愛称ホムホム)は、突如脳内に現れたスレ住民(自称妖精)の知恵を借りて戦場を脱出する。
任務に失敗し、目的を失っていた彼にスレ住民は「生きろ」と命令し、彼はそれに応え、戦場の生き残りの少女を故郷に帰すための旅を始める。
戦争のためだけに作られたモノに過ぎないはずのホムンクルスは、少女を守る旅の中で、様々な人間と出会い、心や命の尊さに触れることで本来のプログラムにない感情を習得する。
成長していく彼と周りの人々と妖精たちはやがて、人類の命運をかけた戦いに巻き込まれていく。※2018年11月30日に完結しました。
話数:全112話
ジャンル:アドベンチャー エピック・ファンタジー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
なろうの作品は多々あれど、これほど夢の詰まったファンタジーはなかなか見かけないでしょう。物語のスタイルは一言で言えばハートフルファンタジーです。ホムンクルスとして生まれた主人公の少年が、囚われていた少女を偶然救い出すところから物語は始まります。少年は妖精とも呼ばれる異世界の住人と心を交わし、数々の苦難を乗り越え、成長して行きます…が、そこはそれ、なろうの住人がこれほどのレビューを書き添える作品です。人ではない、ホムンクルスという生命体から一個の人格をかたち作る心の醍醐味、ワクワク、ドキドキの波乱万丈を物語の添え物としてもさる事ながら何よりも、この作品を読む読者の皆々様がまるで「妖精の一人」となり、物語に加わっているかの様な臨場感!これが素晴らしい。良作です。多くの皆様にお勧めしたい作品の一つと思います。
野原に咲く花は野花。妖精界に咲く花は野豚。絶体絶命の危機にいる戦闘用ホムンクルス。その名はホムホム。ホムホムを救うにはあなた達の力が必要だ!お気に入り登録がホムホムのエナジーに。あなたの感想コメントが、妖精界を通じてホムホムへのコマンドになる。ホムホムが進むも引くも、あなたのコマンドしだい。あなたの判断がホムホムの危機を救う。新感覚、読者参加型ホムンクルス操縦小説。発進!出撃!合体!ホムホムロボ!今ここに見参!君は妖精を見たか?(※このレヴューはフィクションです。小説の人物や内容などとは関係ありません。)
こいつぁ、極上のシナリオである。主人公と視覚・思考を共有し、それぞれが個々の人格として主人公と意思疎通できる「妖精」の設定には、「そんな手があったか!」と驚かされ、これが既に確立された世界観であるかのように作中で効果的に機能している事に更に驚く。肝腎の物語は、 いくつかの奇跡的な出会いを経て、与えられた生涯を全力で駆け抜けた主人公がとにかく眩しい。 ところどころ登場人物の口を借りて、作者がこの物語において伝えたいであろう言葉がちりばめられており、ことごとく胸に刺さる。 まずは読んでみてほしい。ほとんどの人に於いて読むことに費やす時間より大きな価値をこの物語から得られると思う。
ネット漫画/小説を読んでいて、この感動を他の読者と分かち合いたいとついつい感想欄まで手を伸ばす方はおりませんか(はい、私です!)そんな方にオススメしたい、そんな作品です。完結作品の良いところは、これからエタる可能性が絶対にないこと。反面惜しいのは、更新その都度存在する感動すなわち感想を、そのタイミングで拾えないこと。しかしこのお話は完結作品でありながら、ライブ感に満ちています。「ホムンクルスの成長」という物語に対して、「別の世界からそれを見ているスレ住人(自称妖精)」という存在がすでに織り込まれているからです。ホムンクルスの視点から見る、表題からはちょっと想像し難い厳しすぎる世界の姿。時に空気を読み、時に空気をぶち壊す妖精たちの存在は、よき清涼剤ともなっています。数多の妖精の一人として、ともにその冒険を追いかけてみませんか?
この作品を読んでみて、この作品は今のなろうに多いなろう作品と呼ばれるものとは違うと感じました。俺TUEEEEでもなく、知識チートがある訳でもない。まぁ、妖精という形で現代人が知恵を貸すことはありますが、それによって知識チートが起きる事はありませんでした。昔よくあった王道物の作品という感じがしました。遅くなりましたけど一応あらすじを簡単に書いときます。任務に失敗し、目的を失ったホムンクルスである主人公にスレ住民が『生きろ』というところから物語は始まります。それから様々な事を経験し、感情を得て、主人公は恋をしたり、友情を学んでいきます。そこに主人公に『心』というものがあらわれていく様子がよく伝わってきます。今のなろうの作品があまり合わないという方には是非ともこの作品を読むことをおすすめします。駄文失礼しました。メリアちゃん可愛い。
なろうは「ごみ」を量産し続けている。心の「よどみ」を吐き出すことはいいだろう、それも人の心には必要なことだ。 だが吐き出され、「ごみ」のように生み捨てられ続ける物語たちにとって、その魂無き命は、 創造主にすら必要とされない物語たちの、その無意味な存在意義は、どのようなものだろうか?※※この物語の主人公もまた、そんな「ごみ」のように無造作に使い潰されるために生み出された道具【ホムンクルス】だ。 個体識別コードは9E079。典型的な量産品。・・・ここで多くは語るまい。まずはこの物語の1ページ目をめくればいい。このページをめくるものに、妖精の加護があらんことを。※※注;この物語は否応なく大人向けです。子供は読むんじゃあない。ただし、自分は大人だと思う人は、思い切って読んでみてもいいと思う。君にも妖精の加護があらんことを
魔物との戦争で死にかけたホムンクルスの脳内に、現代日本のインターネット掲示板が繋がったら…?それを『妖精の声』と受け入れて、時に相談を持ちかけたりしながら仲間と共に困難を乗り越えて成長していくというコンセプト。タイトルと設定から軽いノリの印象を受けますが、命の値が軽い世界観の中、人の優しさ・美しさだけではなく、醜さや愚かさも交えて描こうしてる欲張り作。 命を捨て人類を守る尖兵たれ、という使命感しか持っていなかった無垢なホムンクルス。しかし『妖精の声』や出会い別れていく人達から様々な疑問や感情を与えられ、自分で答えを出す事により少しづつ成長していきます。応援したくなる主人公は良い主人公の証。あなたもホムホムの冒険をROMってみませんか?完結までの大まかな文字数を明言している事も◎粗製乱造ランキングに埋もれてはいけない良作。
戦場に置き去りにされて、絶体絶命な一体のホムンクルス。そんなホムンクルスの脳内で走馬灯……ではなく、「インターネット掲示板」が流れ始める。【転生しても名無し】『ちょ!こんなところで終わりかよ!』【転生しても名無し】『おちつけ、まだあきらめる時間じゃない』(なんだこれは?)そして、彼らは気付いた。『あれ? ホムホム、俺らのレスに反応してね?』これは結構ダークでシリアスな環境に身をおいたホムンクルスと、安全な場所から気楽に……だが、ホムンクルスを一人の人間として扱うネット住人達との成長の物語。【◆体育教授(偽)】『文章が読みやすいし笑いもあるぞ。可愛い女の子、綺麗な景色、心が暖かくなる話など要素は満載だ。ホムホムの成長を一緒に応援しよう』