人形工場～第二夜～

不思議な人形である主人公メイベル。
彼女が再び悪夢に悩まされるようになりました。
不気味な男が不気味に立っているだけの夢。
それと平行して、送られて来るはずの呪いの人形が送り主に戻ってしまうという出来事が起きていました。
仕方なく、その人形を此方から取りに行く事にした祓い屋の青年とその兄は、メイベルを連れて海外へと旅立ちます。
出迎えたのは金髪の天使の様な美しい少女人形。
そして、人形の周囲に、同じく金髪の天使の様な美しい少女の霊が多数居ました。
全て、此の人形に取り殺された少女です。
これは人形を持って帰るだけでは駄目だと判断した青年と兄は、その根底を探る事にしました。
最初に殺された少女を調べたのです。
結果、最初に殺された少女が人形に取り憑き、他の少女達を死に追いやっていた事がわかりました。
そして、最初に殺された少女は、一人の男に嬲り者にされ殺されていたのです。
無残で、無慈悲で、無常で。男の玩具として殺されていたのです。
死んでさえ、死んでなお、玩具にされていた少女を、解き放ったのはメイベルが内に抱えていた赤ん坊でした。
男は消え、少女達は天使になって天国へと迎え入れられたのでした。