評価:★★★★☆ 4.1
失われた都市ジャンタールには莫大な財宝が眠るという。
ある者は名声を、またある者は富を夢見、ジャンタールを追い求めた。
しかし財宝を持ち帰った者はおろか、場所すら分からず仕舞い。酔っ払いのざれごとのような噂と、行方不明者の数だけが積み上がっていった。
そんな中、主人公パリトの元に一通の手紙が届く。ジャンタールの座標が記された友人からの手紙だ。
導かれるように街へと足を踏み入れる主人公パリト。
だが彼を待ち受けていたのは、財宝とは程遠いものだった。
深い霧とともに現れる、人ならざる怪物たち。こつぜんと消える入ってきたばかりの門。
もはや出る事が叶わぬ中、やっと一軒の宿屋を見つける。だが出迎えてくれたのは、なんとも薄気味悪い老婆で、とうぜん安眠などできるハズもなく……※この話は謎解きと戦闘に比重を置いたダークファンタジーです。
生身の人間としては極限の強さを誇る主人公ですが、魔物は強く陰湿で、街も迷宮も一筋縄ではいかない難易度になっております。
★が付いている所は挿絵有り。
カクヨムにも掲載。
――完結しました――
話数:全123話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
小学生の頃、図書室の片隅にあった海外のファンタジー小説に夢中になった貴方。ウィザー〇リィに胸をときめかせた貴方。そういった古き良き時代の物に触れてこなかった貴方。そんな貴方たちに是非おすすめの作品です。脱出不可能な町で、迷宮を攻略する。いぶし銀の主人公と個性豊かな仲間たち。そんな彼らが謎の迷宮に挑みます。内容は詳しく書きません、ぜひ読んで頂きたい。続きが気になる、エタって更新されない。そんな悩みを抱くことのない、安全と信頼の完結済み作品です。
ダークな雰囲気の主人公が追い求めるのは、伝説の秘宝と失われた都市、そして失踪した友人の行方。圧倒的な戦闘能力を持つ彼をしても、先の見えぬ迷宮で遭遇する異形を相手に危機に陥っていきます。その迫りくるスリルが、リアリティ抜群に描かれております。つい主人公を応援しているうちに、あっという間にページがめくれていく爽快感はたまりません。魅力的なキャラも好印象です。ダンジョンRPGが好きな方にはおすすめの作品だと思います!
冒険と恐怖。混沌の謎、根底の狂喜。描かれるのは、朴訥で淡々とした探索。そう思って読んでいた読者を、ジャンタールは嘲笑う。定型の貌などないのが、また魅力。そう、この物語は様々な魅力に溢れている。冒頭だけで、ジャンタールの魅力に憑かれるのだ。その独特の世界観をぜひ味わってもらいたい。とってもおもしろーいよー( `・∀・´)ノ
この作品はいわゆるダンジョンものではあるが経営ではなく純然たる攻略ものだ。容赦のない罠や意地の悪いモンスターが次々に主人公たちに襲い掛かる。その難度はルナティックかインフェルノか。どこか懐かしいレトロゲームの雰囲気だ。陰鬱としたダンジョンの描写は丁寧で、戦闘シーンも緊迫感がある。主人公は無敵ではないが適度に最強感がありストレスは少ない。また、厳しい状況が続くが主要キャラは死ぬことがないので、ある意味で安心して読めるだろう(今後はわからないが)欠点はタイトルをしょっちゅう変えることか。これはうざい。主人公と共に狂気に満ちたダンジョンを攻略せよ!
出口を閉ざされた街で、迷宮攻略に挑む物語。恐ろしく陰湿な魔物達が、街が、迷宮が全ての要素が彼らの冒険をより過酷なものに仕上げます。RPGが好きな人には思わず、ニヤリとしてしまう仕掛けの数々。丁寧で読みやすい文章で描かれるそれらが、我々を骨太のファンタジーにぞぷりと案内してくれます。貴方も迷宮を探索して見ませんか。
ゲームデザイナーでペーパーアドベンチャーの大御所スティーブジャクソンを彷彿させる作品だと感じました。ソーサリーシリーズの第2作目『場西都市カーレー』を思い出しました。これぞファンタジー理不尽の中にもロマンありトルーキン先生も納得の作品だと太鼓判おせる作品だと思います。私ごときが、レビュー書くのもおこがましいと思いながらも、レビューさせて頂きます。
この物語は、例えるなら『難易度設定間違っちゃったRPGゲーム』でしょうか。けして生易しい世界ではありません。何せ、地下にある迷宮のエグいことエグいこと。雑魚モンスターにあたる敵も、集団で向かってきたり地味に厄介な魔法(武器が持てなくなる)を使ってきたり。しかしこの主人公は只者ではなく、そんな敵を軽やかな判断で切り捨てていきます。随所随所で、この作品の魅力の一つである濃厚なアクションの描写が炸裂! まさに爽快です(*^^*)地上でも油断なりません。何せこんな街に住む連中は普通ではないと相場が決まっています。擦り寄って来る奴には気を付けろ……かと思えば、仲間同士ではほっこりするような会話が繰り広げられたり。なかなか手厳しい『ジャンタール』ですが、怖いもの見たさで一度見てみてはどうでしょうか?こんな読書体験、他ではなかなか味わえないと思います。
D(ダンジョン)RPG、ローグライク。そんな胸躍る言葉を聞いたことはないでしょうか?敷居の高さから敬遠され、初心者殺しと評判のDRPG。誰もがオリジナルキャラでの冒険に憧れて、しかし上手くいかず……悔しく歯噛みした経験を持つのではないでしょうか?この作品【ジャンタール】は、凄腕主人公の視点で描かれます。難攻不落のダンジョンもなんのその、ハードボイルドに敵はありません。しかしそんな凄腕にさえ死を予感させる恐怖のダンジョン……それが【失われた都市ジャンタール】なのです。みなさん、人生損していませんか?今こそこの小説で疑似体験を楽しみましょう。スリルと波乱に満ちた、暗黒の冒険を、あなたに――
その名を知られた凄腕冒険者、壊し屋パリト。彼の元にかつての仲間からの救援を乞う知らせが届く。それは伝説の都ジャンタール……この恐るべきダンジョンに冒険者が挑む。……と、言った内容になります。この作品の特徴は一昔前のRPGゲームのような「不親切さ」と「不気味さ」です。チュートリアルが無く、手探りでダンジョンを攻略する「不親切な感じ」が良く表現されています。作者の丁寧な描写が読者をジャンタールに引き込み、主人公パリトと共に謎のダンジョンを攻略するするような臨場感を感じさせます。物語はまだまだ序盤の雰囲気、42話からストーリーは動き出します。今後が楽しみな作品です。もちろん「ステータスオープン」とかありませんよ(笑)
貴方はインターネットに繋がっている光る石板を通して「小説家になろう」のサイトを眺めている。ボグォ!……と、突然背中に突き飛ばされるような衝撃が走る。そして、その光る石板に着水した。ぼちゃん。びしゃびしゃ。「あなたが迷い込んだジャンタールは、海に浮かぶ迷宮都市ですか? それとも空に浮かぶ迷宮都市ですか?」どこかで聞いたような台詞。突然目の前に現れた半裸の女神は笑顔でのたまう。「そもそも迷宮都市ジャンタールは存在しない」貴方はそう言い放った。「正解、そんな貴方を存在しないはずのジャンタールに招待しましょう」ここで視界が暗転する。先程と違う声が頭に直接鳴り響く。なあに、対価にいただくのは123話を読む貴方の時間だけです。