評価:★★★★☆ 4.4
突然異世界イノグランドへ放り出されたちょっと口下手でコミュ障ぎみな少年ツカサ。
彼はその地を十年前に救った『サムライ』と呼ばれる伝説の戦闘集団。その再来と勘違いされてしまう。
人々に頼られてしまった刀も持ったことのない平凡普通の少年は、そんな状況から逃げ出そうと必死に行動するものの、動けば動くほど無敵のサムライと誤解され、確信され、サムライすげえと人々に敬われ、悪党には強すぎると恐れられてゆく。
これは、そんな彼が剣と魔法のファンタジー世界から元の地球へ帰ろうと奮闘する、カンチガイサクセスストーリーである。
話数:全88話
ジャンル:アドベンチャー
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
私はこの作品を読んで、訳のわからない感動をして泣きました。この勘違いは泣ける(個人の感想です)勘違い系で全く強くならない主人公。好感の持てる主人公。感動を呼ぶストーリー。魅力的な脇役。なろうでも稀有な作品だと思います。長い物語なのですが、伏線や構成も考えられています。また完結しているので、最後までたっぷり楽しむことができます。オススメです!
勘違いものが好きな人にとって、この作品はかーなーり、すごい、理想的。毎回毎回ネタのバリエーションが豊富で飽きないし驚かされます。作者様の物語の設計力には驚きです。えっあー、は?、そうくるのっ!?って感じです。ニヤニヤが止まらない。そして私がこの作品のここが良いというところは主人公の人柄です。ザ・善良な一般人で自称普通の主人公とは違います。本当に普通、でも良い人。そんな一般人な主人公ですが、彼もしっかり旅の中で成長します。読んでいて好印象な主人公です。そんな主人公の笑える勘違いの物語ぜひご一読くださいな。
鮮やかな文章的トリックにはきっと皆さんが驚き、時には感動を時には衝撃を時にはくすりとした笑いをあじあわせてくれるはずです!ツカサ君の活躍をタップリとご堪能下さい。一話辺りの文字数が多いですが、もっとたくさん、もっと続きを読みたい、早く書いてくださいと思うこと間違い無しの快作です。現在三部まで完結しましたが、私も続きを首を長くして待ってます。
コミュ障気味の主人公と、異世界の言葉を翻訳する刀の存在。 それらが上手いこと嵌り、他者への勘違いを助長させていく。言葉が足りず誤解され、刀が休眠することによって異世界の言葉を理解できなくなりやっぱり誤解される。 もちろん、勘違いモノ故にご都合主義な描写は多い。けれど、それは作風のために致し方ない部分はある。 その上でこの作品の良さを述べるなら、勘違いのバリエーションが多く「また似たような展開か」という感想を抱きにくいという部分である。 そして、レビュー時点で主人公は本当に弱者であり、勘違いと言いつつも強いという要素は皆無なのである。彼は徹頭徹尾弱者であり、小市民であり、善人なのだ。 他人に怒られると思って逃げる程度には小心民であり、しかし明確な悪を成せない程度に善人だ。それが、程よく主人公に感情移入出来る理由なのかもしれない。 ちなみに登場人物はマックスが好きです。
何度でも読み返してしまう魅惑の作品です。普通の(少し口下手な)一般人である主人公が唐突に別世界へ。そこはサムライと呼ばれる人のいる世界。そこから物語はとても素敵に展開していきます。普通の力しかない主人公が如何に勘違いされていくのか、生き生きしたキャラクター達の触れ合いと、様々な人々の思惑と誤解・勘違い等が複雑に絡み合っていくストーリーは是非とも沢山の人に読んで欲しいです。主人公視点と周りの人々の視点では同じ場面でもまったく違う様相を見せており、そこがまた作品の面白さと勘違いの素晴らしさを醸し出しています。サムライとは何なのか。登場人物達が織り成す出逢いと成長の部分も胸が熱くなります。拙い文章ですが、この作品の魅力を少しでも伝えられたら幸いです。
これはぜひとも二度、三度と読んで頂きたい作品ですね。 ちょっと感情が表に出にくい普通の男子高校生ツカサが、インテリジェントソードのオーマを拾ったことから勘違いが始まり、それは同時に伝説の始まりでもあった。 彼は様々な偶然と天候、強運を味方につけて、悪党たちをなぎ倒し(逃げ回り)、勘違いを加速させつつ元の世界へ戻ろうと道を進む。 さらに○○で○○な仲間たちも加わって、勘違いはさらに加速する! ここで一番楽しめるのは、あくまでも彼は普通の高校生のまま、勘違いされるところだと思います。 勘違いとはいえおだてられて慢心することもなく、一般的な精神でもって行動し、結果的に勘違いになり、けれど本人の「俺何もしてないよ?」という部分がとても上手く表現されていて、思わず引き込まれてしまいます。 レビューというよりは感想でしたが、読むきっかけになって頂ければ幸いです。
深夜帯から朝までに一気読み。読み進める止め時がわからないほどに楽しませてもらいました。興奮したし、サクサクとテンポが良い。まず、恐れずにこれは言っておきたい。新しさや目を疑う驚きを求めて読むものではないということ。物語は「サムライ」が伝説的存在になってる異世界で、なんの変哲もない高校生だった主人公がサムライと勘違いされるところからはじまる。勘違いを楽しむためのキモはすれ違いを客観的に読者が見れることにあると個人的に思う。王道ファンタジーの世界観や物語として面白いか、という部分も語りたくなるがこの行き過ぎた感さえある周囲との温度差ぷりが大のお気に入り。展開ひとつとっても主人公が勝つのがこれでもかと示唆されていたので安心してニヤニヤしながら読むことができた。一話から最新話まで一貫して世界観を壊さず続けてきた作者様には拍手を贈りたい。ぜひ一度読んでみることをお薦めします。
レビューというか、ほぼ感想まず勘違いものとして、主人公の思考と周りのギャップがあるのは当然ですが、勘違いの仕方や考え方がよいです。主人公は普通の高校生。ただ、コミュ障なのが表れてるのか言葉が少し足りず、勘違いされます。確かに本当の事を伝えているのですが、相手にはいい感じに誤解されて伝わります。この勘違いのされ方がいいです。主人公の能天気さと相まって。そして主人公が自分の意思で行動した事がうまい具合に噛み合うようになっていて、その噛み合いをそれぞれの視点で確認できるのがいいです。勘違いものは単調になりやすい所があったりします。ですが、この作品はキャラやストーリーでとても面白くしていると思います。これからも期待できそうです。1つの話でボリュームもあり、読みごたえがあると思います。