評価:★★★★☆ 4.3
※こういう題名ですが、アメリカンインディアンの歴史大河ではありません。
『変わってしまうこと』に不安を覚え、『いつも通りであること』に安らぎを覚える女子高生の話。
周囲をやや否定的に斜めから見る毒持ち三白眼女子高生の、いつもとちょっと違う一日を、彼女の独白形式で描いた学園モノ(時々ラブコメ、ところによってバトル)です。
拙い文章ではありますが、もしお時間と惹かれるものがあれば、是非彼女の脳内を覗いていって下さい。
話数:全21話
ジャンル:ラブコメ
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
いや、あまり期待せずに読んでみたら、以外なほど引き込まれて、次は次はよとサクサク読み切ってしまいました。主人公目線主人公口語の文章なので文体がどうのということはないのですが、一人称にありがちな説明臭さなく読み切らせてくれるので心地よい感じでした。素敵な物語に出会うことができました。作者に感謝です。自分に自信がないから無駄に攻撃的になってしまう。自分にすら否定的だったあの頃。意図ないところで不意に認められて泣きたいほど嬉しくなったり。灰色に澱んだり、鮮やかに色付いたり。そんな中高時代を懐かしく思い出しました。最近、異世界モノに食傷気味だったので、ちょうどいい感じの現代青春ラブコメに癒されました。なんかちょこっと気軽に口直ししたい方にお勧めします。
変わらないものを求めるのに、自分に自信がないから、軸がブレて揺れて不安定。だから否定的&攻撃的になってしまう、そんな思春期特有の心の動きがスッと入ってきました。ガサツで口汚く毒のある表現が多いですが、そんな彼女がだんだん可愛く思えてきます。要所要所に情景が浮かぶ印象的なフレーズがあったりして、それがコントラストみたいに美しく心に残ります。読み終わった後、晴天の朝みたいに清々しい気持ちになれました。題名からは想像できない内容で、いい意味で裏切られました。(副題の意味はちゃんと分かるようになってます)安心してサクッと読める、良質な青春+成長+ラブコメです。是非是非、愛すべき彼女の脳内を覗きに行ってください。