評価:★★★★☆ 3.7
その森には村人から『魔王』と呼ばれ恐れられている存在があった……
魔王は勇者と名のる者を何度も退け、世界に多くの災いをまき散らしながら何百年、何千年と君臨していた……
力なき村人は『生贄』の存在を作り、魔王に捧げる事で平和と繁栄を得ようと考えるようになる……
何人もの娘の悲しみを飲み込み、村は仮初めの平和を築き……そしてまた、百年に一度、生贄を捧げるその時がやってきた……
話数:全11話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
あなたが、永遠の命を受けた魔王だとします。魔王は勇者に倒されるのが定め。永遠に近い時の流れに、あなたは耐えられるでしょうか?確かに魔王は、厄災をもたらす力を持っています。けど……その力のせいで、人々の起こす争いごとまでもが、魔王の行いだと、されてしまいます。人々の行いであるのに……魔王を冠して、醜く争う人々……。更には、人々は魔王に対して「生贄」という行為まで、発展していきます。私なら耐えられません。早く……私を倒す勇者を求めることでしょう。そんな中、魔王は「生贄」としてきた、一人の少女に出会います。その少女が、魔王の心を揺さぶります。----短いお話しではありますが、是非最後まで読んでいただきたい作品です♪……書き手としては、嫉妬する作品であります(笑)
≪あらすじ≫ 長年魔王は勇者を倒すが、物足りず、最期の勇者を倒してから500年の月日が流れました。そして14歳になる少女を生け贄とし、魔王城にやってきた村人は魔王の逆鱗に触れます。が、そんな中魔王の逆鱗をものともしない少女がいました。その少女は……。≪総評≫ 魔王好きにはたまらない設定です。 確約しましょう、俺は魔王が好きなので、この物語をすぐに愛してしまいました。その要因になるのが、物語の重要な要素である少女。その少女が魔王に『何か』を与えます。その『何か』の表現が秀逸です。 王道であり、そして万人に愛される小説であるといえます。これはオススメです、自分がもし魔王の立場だったら、どのように対応をするかを考えさせられます。 あなたは少女を見捨てますか? あなたは少女を愛しますか? 訳ありな少女でも愛してくれますか?