評価:★★★★☆ 4.1
この国では年の半分は雪が降る。
寒さで閉ざされた国で息を潜めるように第一王女カロリーナは暮らしていた。彼女はその見た目から表に出ることは許されなかった。王宮から離れた塔で暮らす彼女の元に異国の騎士アスワドが護衛としてやってくる。
アスワドの優しさと穏やかさに心を惹かれていくカロリーナだったが、遠い大国の側室として嫁ぐこととなる。
七年後、母国がクーデターで滅びたと聞かされ、カロリーナは再び雪の地を踏むこととなった。
※全体的にほの暗く鬱々とした話です。騎士はただの優しい人ではなくダークヒーローです。
※本編3話(王女視点)+2話(騎士視点)+2話(侍女視点)
※余話1話・新婚編(全5話)
話数:全13話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
白い色は、時に無色として扱われる。例えば、白い画用紙いっぱいに絵を描く時には、画用紙の白は無の意味合いを表している。この小説はこの「白い色」に意味を持たせた異世界のある国の話。意味を持つ白い色は、時に黒騎士の黒のコントラストになり、時に血生臭い争いの血の色を際立たせる。穢れなき色に憧れを持つ人は、この独特の世界観を堪能して欲しい。