評価:★★★★☆ 4.3
概要:
マスクで顔を隠した悪役の復讐劇。簡単に人を殺し手段も選ばない男が物語の主軸です。
主人公と敵対する存在は、幼馴染みであり心優しい『勇者』の少女。敵を滅ぼしたい主人公と、その敵を守るヒロインとの戦いの結果は……。あらすじ:
メノア帝国のエース、仮面の男ヴィート・シュタク少佐。それは継承権のない第三皇子の仮の姿だ。彼は自国が開発した鎧型兵器により、自らの手で二つの国の王侯貴族を虐殺していた。
その動機は、幼馴染みのほとんどを殺されたことに対する『復讐』。その恨みを晴らすために、彼は一人の軍人として戦い続けていた。残る復讐対象は古の聖龍が治める国、真竜諸島共和国のみ。
そして最後の戦争は帝国製『鎧型兵器』の同等品を、敵国が開発成功したことで始まった。
潜入作戦により強奪及び破壊にこそ成功したが、最後の一機が恐るべき力を持つ『勇者』の元に残ってしまう。
しかも、その勇者こそがただ一人生き残った幼馴染み『リリアナ』。幼い頃に敵国へ連れて行かれ育てられた『彼女』と、復讐に燃える『仮面の男』が巻き起こす戦いが今、始まる。
話数:全170話
ジャンル:エピック・ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
読了後、ただ素晴らしい作品だとしか言えない。感想は個人によるが、私がなろうで読んだ作品で最も読んで欲しい作品。帝国と聞けば敵対する側とみるのが大半でしょうが、この作品では上手く作られています。正しいか正しく無いかではなく己がどうしたいか。正義など立場の違いや個人の想いで変わるというのがよく分かります。作者には賞賛しかありません。素晴らしい作品をありがとう。
復讐が主題で主人公の苛烈さに好みが分かれるとは思います。特殊な鎧型兵装『EA』で称号という能力を持つ者たちが戦う物語。●文章が読みやすく、章ごと、全話の起承転結がしっかりしている。●絶望的な状況からの巻き返しといったカタルシスを得られる展開が意識して作られている。といった良質なロボットアニメを見ているような気持ちで読み進めることができます。現在物語は最終章一歩手前。名作を読みたい方は読み進めるべし!!
皆さんは勇者の物語を見たことがあるだろうか? この物語は勇者の物語だ。勇気の末に残酷な結末が待っているとしても、それでも尊いまでに勇気ある者の物語だ。この物語の勇者は敵が強くとも、敵が恐ろしくとも、敵に敗北を期して何度地に伏そうともその度に立ち上がる。考えが足りないところもあるし、そもそも強さも足りないかもしれない。それでも彼女は立ち上がる。決して諦めない。 悲劇を止められなくとも、その復讐ではなく次の悲劇が起こらないように全力を尽くす。敵は強大で拙速だから考えをまとめる暇も無いし、仲間達は勇者として見てくる。勇者としての立場にがんじがらめにもなるし、敵にも事情があることを知って迷いも生まれる。しかし、それでも彼女は立ち止まらない。どうしてよいかわからなくなっても前に進む。悲劇を止めようとする。その生きざまに希望を与えられるのでこの勇者リリアナの物語を読んで欲しい。
悲劇!まさに悲劇!この物語にはハッピーエンドはあるのだろか?ダークファンタジー?いやいやそんな生温い作品じゃない!独特の世界観にすぐに入り込んでしまった。少し躊躇うなら5分だけでも覗く事をオススメする。ネタバレになるからそこまで深く言えないけど、ヴィルとリリアナは本当にこのまま終わるのか?完結が待ち遠しいです。
自らの正義のために悪を為すといった感じでしょうか。戦いたくないと思う存在との戦いと葛藤は読み応えありです。こういう感じの物語は王道っぽくない部分もありますが自分の意思を貫き通す主人公は魅力的に感じます。話のテンポが良く、心理描写もしっかりしているのでかなり読みやすく楽しめる作品です!ロボットアニメが好きな人はかなり楽しめると思いますので皆さん是非読んでみて下さい!