みずのかせき　～うわっ！な、なんだ！ちっちゃなエリリが口から火を噴いたぞ！～

エリリが口から火を噴いた！

さあ！エリを助けに！
水の化石だという石に繋がって！
もう一つのおんなじ世界へ！

いかなくちゃ！
いかなくちゃ！

昭和の田舎なんだよ。
舞台は。
ちょっと覗いてみないかい？
ゆっくりとした文章だけど。
ね、たまにはゆっくりしてごらん。

山の中腹。
閉校前の分校。
深緑色をした湖のほとりの神社。
小学４年生のヒナタ。
漢字で書くと陽太という男の子。
ヒナタは３年のエリが口から小さな火をポッと吐き出すのを見てしまった。
え？マボロシ？
三学期が始まって。
土曜日の昼下がり神社に集まったのはエリ・ケースケ・マユミとエリ。
うあっ！エリがホントに火を噴いた！
『水の化石』のイタズラだ！そう言ったのは婆ちゃんだった。
『アッチの世界』
婆ちゃんが言った。
ヒナタたちはエリを助けようと『水の化石』の力を借りてアッチの自分たちと入れ替わる。
よぉ～し！
『アッチの世界』への冒険が始まった！