評価:★★★★☆ 4.2
VRMMOが第二の現実として発展した近未来。トッププレイヤーは富と名声の象徴でもある。『Power Four』と呼ばれる4つの巨大なVRMMO。そして、5番目の新たなVRMMO『THE FIFTH WORLD』を舞台に、〈虐殺鬼〉の異名を持つ世界最悪のPKプレイヤー、ハヤテの物語が幕を開ける。
◇アルファポリスから全6巻で刊行された『THE FIFTH WORLD』の前日譚。本作単体で完結しています。わかりにくいのでタイトル・あらすじを修正しました(2018/6/4)。
話数:全37話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象
この物語は主人公やそれにかかわるプレイヤーたちがその能力を発揮して戦う、武力、知力、魅力にあふれたバトルが主軸であるが、私はそれ以外のハヤテの現実とのギャップそしてそれに伴う、ハヤテとアリスの恋愛や日常、そしてその掛け合いをオススメしたいと思う日常の掛け合いでは出てくる特徴的なキャラがしゃべる上にそのキャラがとても良い感じに合わさっていて、思わずほのぼのとしたりクスッっと笑ってしまうような場面が多々ある現実のギャップだが、楠木颯という少年とゲームの中のHAYATEというプレイヤーは同じ人物なのに、何処かずれている用に感じられるそのギャップに疑問を感じ、ひきつけられる少女がアリスだ、アリスはその疑問を解消しようとしていくうちにハヤテという少年に惹かれていくことになるという普通ではありえないゲームと現実が紙一重になったからこそ起こる恋居合い模様や日常のことも楽しんでもらいたいと思う
僕らはゲームに夢を見た。仮想空間に広がるポリゴンで形作られた世界に熱狂した。ネットワーク上の友人達と共に、新たに発表されるネットゲームのタイトルに一喜一憂した。数千、数万のプレイヤーが、同じ夢を、ネットゲームの可能性という夢を見た。――こんなゲームがあったらいいのに、と。こんな世界を文字通り実現したのが、THE FIFTH WORLDだ。PK、モンスター、巨大ロボ、面白ければ何でもあり。プレイしているだけでお金も稼げる、現実も充実する夢の世界。リアルとバーチャルが融合し境目が曖昧になった、そんな荒唐無稽な、インパクトのある世界を縦横無尽に駆け巡るプレイヤー達を、魅力的に書き上げている。VRMMOは、SFである。THE FIFTH WORLDはそんなSFを提供する。
VRMMOもの。デスゲームではない。今のところは。歳くって最強物を純粋に楽しめず、こんな性格ねーよ、気取るな主人公、俺TUEEEが読みたいんじゃない!でも厨二病でそういうものに惹かれてしまう。だけど純粋に楽しめない。そんな人にオススメです。厨二心を擽る「各世界最強の4人」「ドリームパーティー」「ラウンドテーブル」というのが非常にお気に入り。最強の4人の設定が秀逸で、仮想世界をもう一つの現実として扱っているのが新鮮。VRMMOといえばデスゲーム、その能力を持って別の世界へ、というものばかりだったので。キャラの性格も仮想現実の性格は「ロールプレイ」として扱っているのが非常にいい。現代人がこんな性格なわけねーだろ、という自分の考えとうまくマッチして苦なく、というか楽しく読めた。お気に入りは「勇者」。そのロールプレイ、名前、行動原理全てが徹底していて本当にお気に入り。