評価:★★★★☆ 4.2

「王子、いつも笑ってるんですね」
「人形だからだよ……」

 高校一年の紬《つむぎ》は、ある日、押入れから、昔作った失敗作のフェルト人形が、よちよち歩いて出てくるのを見た。

「私は王子だ」
と名乗るその人形に、異世界に連れ去られた紬は、作りかけの人形をすべて完成させるように言われる。

 この世界の戦いは、人間が人形に乗り移ってするものだからだ。

「ところで、お前の作ったこの身体、首が常時傾いている気がするのだが……」

「気のせいです」
「傾いて……」

「気のせいです、王子」

(この作品は、「カクヨム」にも掲載しています。)


話数:全9話
ジャンル:

登場人物
主人公属性
職業・種族
  • 未登録

時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録

注意:全年齢対象