評価:★★★★☆ 4
「百年後に人類が滅亡する世界に転生してもらう。そこでお主が何を成すのかをモニタリングする。
伯爵家というある程度権力を持って生まれ変わる事になる。
滅亡回避を頑張っても、何もしなくても良し。代わりに転生前と一定の年齢毎にチート能力を授けよう」藤堂 雄一(とうどう ゆういち)は、会社からの帰宅途中に交通事故に巻き込まれて死んだ。
……のだが、次に気が付いたとき彼は、神様からの提案を受ける。それは百年後に人類が滅亡するという世界にエルスティアという伯爵家の子として転生し、
そこでの生活をモニタリングするというものだった。提案を受けなければ蛾(が)に転生すると言われた雄一は、快諾する。
転生する前に二つ、それ以降は一定年数毎に「神の介入」(ギフト)をもらえると聞いた彼が願ったものは……本文では意図的な創作名称・単語以外については、皆様が理解しやすいように日本で使われている言葉にしております。
次章「神様のモニタリング 第二章 ~激動の時代~」は
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となります。カクヨムにも掲載を始めました。感想につきましては、執筆を優先しておりますので返信はあまりできませんが、全てに目を通させていただいています。
話数:全220話
ジャンル:アドベンチャー エピック・ファンタジー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
主人公は転生の際に転生先が滅亡する、と告げられる。という新しいアプローチに興味を惹かれ読んでみました。世界が滅亡する。となると、『個』の力で防ぎきるのはいかにチート的な能力を持っても困難。そこで主人公は視点を変えて世界の運命を変えようと人生を歩んでいきます。すなわち『個』ではなく、『集団』の力を持って滅亡を防ぐ。数ある異世界転生モノでは主人公自身の力に注目されますが、ギフトという要素を自分ではなく他人に割り振った上で自身の努力を怠らないという姿勢がとても好感の持てる物語でした。物語はかなり進んでいますがこの先、未だに判明しない世界滅亡の理由に対してどのように主人公達が動いていくのかとても楽しみな作品です。