評価:★★★★☆ 3.8
12歳という若さで王宮魔導師入りが確実とされた天才魔導師ジェイクは、魔物討伐のため、日々魔術の研鑽を重ねていた。そんな中、実家の屋敷で見つけた魔導書から、魔物の棲家――ダンジョンを効率的に潰す罠魔法へと辿りつくが、それが問題だった。罠魔法は魔導師にとって忌避される術だったのだ。王宮魔導師入りの話がなくなるどころか、在籍していた王立魔導学院からも除名。王都からも追放されてしまう。だが、ジェイクは諦めずに以後も独自に研究を続け、数々の罠魔法を編みだした。
そして10年後。罠魔法の使い手として新たに歩みだしたジェイクだが、目的は昔からなにひとつとして変わっていなかった。ダンジョンを造り、強力な魔物を生みだす<迷宮の創造者>。その首を取り、ダンジョンを潰すことだ――。
話数:全34話
ジャンル:アドベンチャー
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
その他要素
罠が溢れ魔物が蔓延る迷宮の奥、迷宮の創造者なるバケモノどもがいるという。いるというということは倒せるわけではないということだ。少なくとも常人には。 殺戮王女と呼ばれる冒険者は単独で迷宮を踏破したというがそれは半分伝説のようなもの。 次々現れる罠と魔物の群れの前に人間の軍隊などなすすべもなく屠られる。人間に迷宮の創造者の相手は不可能に近い。 罠魔法という禁忌の魔術がある。 威力はあるが使いにくいそれに己の魔術回路を書き換えても特化した男がいた。そのせいで宮廷魔導士の道を断たれても。 あいつらをすべて屠るのだ。 罠が仕掛けられているならばこちらから仕掛けるのだ。 踏み込むくらいなら踏み込ませるよう追い込むのだ。 包囲殲滅せよ。笑って見せろ。 無敵の魔導士未だ童貞なり。 魔術の深淵を覗くは罠か真実か。 恋と呼ぶには足りぬ熱い思いが世界を変える。 ご一読あれ。