評価:★★★★☆ 4
かつての大戦で人類は『善』と『悪』に二分され、今や住まう世界も異ならせ、互いに対立しあっていた。
『善性存在』の世界、中央大陸の法術師育成学園に通う少年、シュウ・フェリドゥーンは、法術師たちをまとめ上げる『教会』の打ち立てた絶対の予言、”天則”に理解を示すことができず、法術を発動させることができない落ちこぼれ。生徒最強の法術師である後輩、マイヤ・フィルドゥシーの助けを借りて、何とか学園生活を送っている有様だった。
しかしある日、傷ついた『悪性存在』——『魔族』の少女を助けたことで、彼の人生は運命への舵を切る。さぁ、刃をとれ。己の信念を捻じ曲げるな。自らが望む『救い』を、『正義』を、世界に刻め。
ダエーナー・ウェイクアップ——汝が正義に、光をくべよ。
*ペルシア神話を題材にした作品なので、それを基にした用語がいくつか出てきますが、実際のペルシア神話や地球上の歴史、民俗、宗教とは一切関係ありません。ご了承ください。
*この作品は作者の書きたかっただけの、そこそこのテンプレートと時代遅れの要素を詰め込んだ自己満足作品です。
*無事完結しました!
話数:全87話
ジャンル:
登場人物
主人公属性
- 未登録
職業・種族
- 未登録
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
本作はアヴェスタ世界観を下敷きにした異世界学園もの。そう、北欧やギリシャ、キリスト教ではなくゾロアスターなのだ。目の付け所がシャープすぎる。そんな世界観の元で、八代明日華先生特有の、どこか詩的な表現を孕んだ語り口で物語は紡がれていく。さて、そのような本作だが、作者である八代明日華先生のある情熱に裏打ちされた作品だ。「後輩ヒロイン愛」である。本作のテーマ(だと私が勝手に思っている)「正義」と双璧をなすのがこの「後輩ヒロイン」だ。本作を読めばあなたは必ずや後輩ヒロイン属性に目覚めるだろう。多くを語るとネタバレになってしまうので、申し訳ないがここまでに。僕の悪癖で書きたいこと思いつくままに書いたけれどレビューってこんな感じでいいのか。うまく言いたいことが伝わってなかったらすみません。でも読んで。サダメノ読んだあなたと熱く語り合うことを心待ちにしています。切に。