評価:★★★★☆ 4.3
アース・スターノベルにて書籍化されたドラゴンさん。「!」マークをつけて全5巻発売中!
ぼっち女子大生の”わたし”はぼっちを克服すべく新歓コンパに行く途中、バナナの皮ですっ転がって死にまして、なぜかぼっち万歳最強種族ドラゴンに転生しましたとさ。
……友達欲しいのに意味ねえよ!!!
と文句を言いつつ友達を作るために奮起するとあるドラゴンさんのお話。
話数:全185話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:残酷な描写あり
人間に変化、人間がベースの獣人、そういうものがありふれたなか、こんなに丁寧に他種族を認め合う、綺麗な物語に出会えたことが嬉しいです。素晴らしい作品を書いた作者様にも感謝!また、最後へのストーリー性のセンスに脱帽。登場人物たちの心温まるハートフルな物語かとおもいきや、まさかの!読んでみて損は無い作品だって言いきれます!
女子高生が転生してドラゴンになったというこの作品は、なんとなく読み手に安心感を与えると思います。 ドラゴンの知り合いが何気に年上だったりするのが、人にも当てはまるような気がして、ほっこりしました。 いつか感想をお書きしたいと思っておりましたところ、レビュー遠いう機能を使ってみようと思ったところです。 王道系ではしないことをのんびりゆっくりやってるような気がしました。もともと、ホームコメディー系が好きなので、オススメしておきます。 あまりネタバレはしませんが、人間を傍観する感じはとても良いです。 ありがとうござました。
告白という儀式や恋という魔術でどれほど心が変わるというのだろうか。この物語は、おそらく恋愛をテーマの一つとしている。けれども、その力をあって当たり前のものとしない。恋という状態を万能の強化魔術のように扱うこともしない。そうではなく、異なるもの同士の好奇心、交流、そこから生まれる信頼を丁寧に描く。生きるものたちそれぞれが互いに及ぼす影響と変化を描いてゆく。そこには、ラーワの物語を主軸としつつも長命の彼女らを狂言廻しとした群像劇の側面もあるのではと思う。彼らの生きる世界は不安定で未完成だ。それだけに彼らはあがき、交わり、変化する。それは紛れもない強さであり、無数の縁で紡がれた世界は美しい。
バナナの皮で滑って異世界転生、しかも、主人公がJD(女子大生)という点でビックリしました。その上、ぼっちJD返上に燃えていた彼女が……ぼっち万歳な最強種族の巨大ドラゴンさんに転生してしまう!?(異世界のドラゴンさん、○ジラ級に強いです)作品は、そこからどんどん魅力を増してゆきます。単なるチートや最強だけではなく、ドラゴンと人、ドラゴンと魔族。魅力的な人物たちの出会いと友情が、温かにユーモラスに描かれてゆきます。(出会った相手が魔術バカの研究者だったり、戦闘狂の上位魔族だったりして、ドラゴンさんも困ったりぶつかったり。 そういったコミカルも鮮やかで、すごく楽しい♪ 彼ら・彼女らを支える周りの人物も、それぞれが魅力的です)書籍化もされていて、ご存じの方も多いかも。作者さんの登場人物への愛情がいっぱいで、読んでて楽しくて幸せになれる物語。お薦めです!
昨今では人外に転生は珍しくないテンプレになってきたこの頃ですが、今作は発表当時まだ目新しかったドラゴンへの転生作品です。見慣れたチート展開と言うよりは、人との触れ合いをメインに据えたものになります。主人公は人からドラゴンへとその姿を変えますが、人の生とは違い命の時間が潤沢に使用できるドラゴンの生なので、性格や思考も穏やかです。激しい戦闘シーンや内政チートはありませんが誰かを大事に思う気持ちや善意、命との触れ合いを充分に味合わせてくれます。筆者様の紡がれる言葉は暖かく柔らかい文体ですので、疲れた時にぼんやりと癒されるのは如何でしょうか?なろうコンでは惜しくも大賞を逃してしまわれましたが、編集者様の慧眼で書籍化もされております。
設定はよくある最強チートな筈なのに、何故かそれを思わせないくらい面白い。「俺つえー」とただチート人生(竜生?)を謳歌するわけではなく、その力を人とのコミュニケーションや最低限のことにしか使わず、無駄に披露したりしない。主人公とキャラの絡みもしっかりしていて、純粋に世界観を楽しんでしまうような作品。読まなきゃ人生損すると断言しよう。 最高に面白い。
黒い鱗も禍々しい世界最強生物は、ほんとは友達に飢えたぼっちでした笑いかけても、人から見たら巨大生物が牙を向いているようにしか見えずコワクナイヨーと話しかけても、獰猛な魔獣の王の唸り声にしか聞こえずさみしんぼなドラゴンの明日はどっちだ!?みたいに始まるこのお話、やさぐれたドラゴンが「オラは魔王になる!」みたいな方向にも行かず失望のあまり、人間の踊り食いに目覚める事もなくコツコツとお勤めに励みつつ、割とまったりと生きていく作品です
時々リア充末永く爆発しろと思惑もないですが、全般的にほのぼのとしたニヤニヤしてしまうお話です未読の人が読むと荒れなので具体的なことは書きませんが、なろうでよくある殺伐とした(それはそれで楽しいですが)物語とは違いやさしい気持ちで読める物語です何人か最終話より後でどうなったんだろうかと気になるキャラもいますので、後日譚や続編などが出来たら読もうかと思います