評価:★★★★☆ 4
【コミック1巻は3月13日発売!】
万年Dランクのしがない中年冒険者ルーカスは、自分よりずっと若いパーティメンバーたちに見下され、扱き使われる毎日を送っていた。
だが「飲まずにやってられっか!」と飲んだくれたある夜のこと、酔った勢いで今まで誰も抜くことができなかった伝説の剣を引き抜いてしまう。
愛と勝利の女神が造ったという神剣の力で、おっさんは(望まぬ)ハーレムを作りながら(望まぬ)英雄の道を駆け上がっていく…!
話数:全212話
ジャンル:
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
ヤるかヤらないのかでイライラグダグダ無しのスッパリしたハーレム展開でドロドロも無く楽しく最後まで突っ走ってくれて楽しいです。ネジのハズレた神剣と主人公の掛け合いも絶妙で何度も噴き出してしまいます。各イベントももっと弄くろうとすれば引っ張れる要素があるのにあえて深追いせずにサクサク次に進めていくのでイライラせずに楽しめ爽快感あります。敢えて言うなら最後はメインメンバー勢揃いでのイベントが見たかったかな。
主人公ルーカスは、三十路半ばだというのにDランクのまま上に行けない、うだつの上がらない冒険者。街の連中に小馬鹿にされつつ、酔った勢いで、誰にも抜けないと言われている伝説の宝剣に手をかけてみると、何と抜けてしまった。それからルーカスの生活は大きく変わる。特に「女関係」。強くなる事は元より、眷姫という、妻を沢山娶る事で益々強くなるという「曰くつき」だった。冒険を続けるたび、ルーカスが求めずとも関係を築いていく美女達。それも宝剣が変態だからだったりする。多くの陰謀や戦いを経験しつつ、まともな感性のルーカスに下ネタばかりの変態宝剣とのドタバタ劇は、ありきたりのファンタジーとは違ってとても面白く、時折笑ってしまうコメディタッチがとても楽しい作品です。小説に手を出しにくい方は、コミックからお読み頂いても面白さは分かると思います。久々の良作に出会えました。お薦めです。
痛快な物語。世界観や雰囲気はRPGゲームの画面を観ているような感覚、軽快に物語は語られてゆく。弱さを知り屈辱を味わい、冒険者の酸いも甘いも噛み分けた主人公が一転、泥酔状態に自ら嵌まり込み稀少イベントをクリア、幸運にも人生をやり直す機会を手に入れる。著者の博識と機転が感じられ、ユーモアのセンスもある。知性在る剣との掛け合いも面白く、今後が楽しみな作品。1話にボリュームを感じるし、読後の満足感も評価のポイント。どんどん書いて読者を虜にして貰いたい。