向日葵の坂道 完結日:2011年5月3日 作者:さら 評価:★★★★☆ 4.1海辺の町で暮らす、小学五年生の篠田璃子と笠原颯介。裕福ではないが、けなげに生きてきた二人に、ある日ショッキングな出来事が起きる。心と体の傷を胸に秘めて成長していく璃子と、それを見守る颯介。微妙な距離を保ちながら大人になってゆく二人に、幸せは訪れるのでしょうか? 話数:全29話 ジャンル:ヒューマンドラマ 恋愛 登場人物 主人公属性 未登録 職業・種族 中学生 時代:現代 舞台:未登録 雰囲気:シリアス切ない 展開:未登録 その他要素 初恋 学園 幼馴染 社会人 注意:R15 なろうで小説を読む
何もできない苦しみとはこんなことか。 たとえば、こうしようと思っても何もできないときが自分でも良くある。それは突然だがその後、必ず後悔する。もしくは何かを失う。 でもきっと人間はそんなことの繰り返しなのだ。主人公が失ったモノは大きなモノだが、すべて失っているわけではない。何かが切り取られ、そこにまた何かが貼り付けられる。それは切り取られたモノにぴったりはまるモノではない。でもそれが、日々のこすれで丸みを帯びてなじんでくる。そうなったらまた切り取られる。弱みをつけ込むように。さらにそれを行うのは不可抗力で、しかし時として、不可抗力のようでそうでないものも。そう自分の手で防げる様な時もあるのだ。でもそんなときに、いきなりおそってきた「不可抗力」あなたはとっさに動けるだろうか。自分には無理だ。 そんな葛藤を深すぎず、浅すぎず切り取っているところに、ホントに心がふるわされた!