評価:★★★★☆ 3.9
むかしむかし、森に住む若い魔女がおりました。
ある日、カエルの呪いをかけられた王子が訪れて、泣きついてきました。
呪いに解くためには、王子を愛する乙女のキスが必要。そんな姫を見つけてキスをしたのだけれど、王子の呪いは解けなかったのです。
「悪いけどそのお姫様、王子の事を愛していなかったんじゃない?」
「そんなハズはありません! 姫は私が何者であっても好きだと言ってくれました。もし王子ではなく、ただの村人だったとしても構わないと……」
「言うは易し、ね。じゃあキスしたけど王子が元に戻れないって分かった時、お姫様はどうしたの?」
「……嘘つき! と言って、私を掴んで木に投げつけました――」
――このままでは世間知らずの王子が呪いを解ける気がしなくて、魔女は一肌脱ぐことにしました。
こうして魔女とカエルの王子は、カエルでも愛してくれる乙女……花嫁となる娘を探しに行くのでした。
※以前書いた同タイトルの中編を長編に書き直したものになります。新しいエピソードや新キャラもドドンと増量。よろしくお願い致します。
時代:未登録
舞台:未登録
雰囲気:未登録
展開:未登録
注意:全年齢対象